相場師朗氏の『株は技術だ』という本を買って読みました。
この人の経歴が株一色なのです。元ファンドマネージャだったり仕手筋の本尊をやったりといろいろ金融商品で暴れていた過去があるみたいです。
目次
なぜ『株は技術だ』を買ったのか
私は2012年くらいから株を始めました。2013年ごろに鬱病になってからは中断しましたが、2017年ごろに再開しました。
ただ買えば下がり売れば上がるといった運の悪いというか損ばかりする取引の連続でした。そこで「株は技術だ」というのならばどんな技術があるのか、その技術は誰でも習得できるのかを知りたくなったのです。
習得できれば稼ぐことが出来ると思いましたし、30年以上株の業界に身を置いていた人が書く本はいったいどういう内容なのか、プロの取引とはどんなものなのかが知りたかったのです。
株はギャンブルではない
株はチャートをよく読み、株価の動きを予測することが出来れば失敗する確率は下がる旨の事が書かれています。そして売り方・買い方の解説もされています。
チャートを読む技術・売買の技術が書かれており、将棋のように駒を進めてじっくりを利益を出す、というゴールに向かって取引をしていくやり方が書かれています。
一発でドカンと利益を上げるようなギャンブルのような売買方法ではなく、失敗をする確率を下げて利益を出す方法です。
江戸時代からのチャートを読む技術を紹介
相場師郎さんの取引方法は「うねり取り」という名前があります。これは江戸時代からの米相場で相場師が使用していた取引方法です。
株式投資でのうねり取りのやり方は相場師郎さんが発見・開発したものですが、その原型は江戸時代には既に存在していたものだったのです。
つまり、このうねり取りという取引技術は200年たっても通用する再現性のとてもある技術だという事です。この技術を取得さえできれば株で利益を上げることは夢物語ではないという事を感じることが出来ました。
株取引は技術を習得すれば誰でも出来ると感じた
ただし、株を全くやったことの無い人がこの本を購入してもなんだかよくわからないと思います。またあまり取引経験が無い人が読んでも「そんなまどろっこしいやり方で取引するの?」と思われるかもしれません。
株価はどう動くかわかりません。だから「保険をかけて取引をする」という発想がこのうねり取りにはあるのです。だから将棋の駒を進めるような取引をするのです。そこが理解できていないと一発でドカンと利益を上げるギャンブルがやりたくなってしまいます。
その為、一度株取引で痛い目をみた方であったり株の基礎は既に勉強しているがなんだか怖くて取引をまだできていない人におススメします。
この本を読んんで練習し、技術を取得すれば株が怖いと感じることは減ると思いました。
練習してみる価値はあると思う
この本を読んでから、色々な銘柄の過去のチャートを読んでみました。相場師郎さんが本で書いていた銘柄以外にも色々見てみました。
本に書かれていたチャートの目印、動きなどがどの銘柄でも同じように発生していたのです。「おお、これはあのページに書かれていた!」とか「あ、これは○○の目印か」と発見しながらチャートを読むことが出来ました。
もしこれらの過去のチャートの動きを読む練習をして、実際に今のチャートの状況から今後の動きを読めるようになれれば、本当に稼ぐことが出来るのではないかと感じる一冊でした。
ただ、そう感じるまでに3回以上は読み返しました。それくらいの回数を読まないとなかなか理解できない書籍ではありました。
そのため、手軽に株で一攫千金を狙っている方にはおススメしません。手堅くしっかりと資産を殖やしていこうと考えている方にはおすすめです。本を読んでチャートを読む訓練、売買の訓練をする決意のある人にはとても価値ある一冊になっております。
まとめ
・株は技術であり、ギャンブルではない
・江戸時代から続く取引の技術を現代の株式市場で使っている
・株の技術は習得すればだれでも出来ると感じた
・練習してみる価値はあると思う
いかがでしたか?相場師郎氏の株技術の概要を知ることが出来る一冊でした。株で稼げないなと感じている方は、一度読んでみると面白いと思います。