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十字線とは
十字線とは、株価の始値と終値がほぼ同じで、その上下にヒゲが伸びているローソク足の事です。その形がまさに漢字の「十」の字に見えます。
十字線が主に出現する場面は高値圏と底値圏になります。株価が上昇しきって売りと買いが拮抗している状態の時と、逆に下落しきって売りと買いが拮抗している状態の時です。この十字線が出てくると高値圏では下落トレンドへの転換、底値圏では上昇トレンドへの転換になるであろうとみられています。
多少はもみ合うことを考慮する
上昇後に十字線が出てからすぐに下落することももちろんありますが、十字線が出たからといってすぐ下落トレンドに転換しないことも考慮する必要があります。
空売りを始めてからというものの、空売りをしたくてしょうがない時代がありました。まるで新しい言葉を覚えたばかりで言いたくてしょうがない子供のような感じです。
ある日、高値圏で十字線が出現していることを見つけました。「きたきた、こっから下がるぞー、空売りのチャンス!」と喜び勇んで空売りを仕掛けます。
翌日、下がることを期待して株価をチェックしますがえらい乱高下をしております。売りと買いが拮抗している状態ですから、値が激しく動いているようです。
むやみやたらに株価を確認してしまい、どんどん上がるごとに顔が青ざめ、下がってくると血の気を取り戻すことを繰り返す日でした。下がるはずなのにどうなってしまうんだと。。
さて、閉場するとこの日も十字線でした。前日に比べると妙に上ヒゲと下ヒゲが長いですが、結局は始値の付近に戻っていったのです。あのヒヤヒヤは何だったのか。。
さらにその翌日、陰線ではあるものの十字線が出現した価格帯同じ場所にローソク足が存在する状態で終わりました。「なんだか下がらないな、やめた方がいいのかな」と不安になります。
そしてさらに翌日、十字線が出てから3日後です。十字線が出た価格から上の価格で取引が始まりました。「上がってるじゃないか!まずい!押し目だったのか!上昇しちゃうのか!?」と動揺した私はもうこの銘柄を手放します。
しかし、です。
そこから株価はあれよあれよという間に下落していき、最後は長い陰線でその日の取引を終えました。押し目でもなかったですし、上昇なんかしませんでした。
この数日のもみ合いを我慢できなかったのは痛いです。せっかく十字線を見つけたことが水の泡です、活かせていません。もったいない。。すぐに下がらずもみ合うこともあるということを知っておくおかないでは大違いだということがわかりました。
まとめ
- 十字線とは、株価の始値と終値がほぼ同じで、その上下にヒゲが伸びているローソク足の事
- 十字線は高値圏と底値圏で出現しやすい
- 十字線が出現するとトレンドの転換が予測されるが多少もみ合うことがある
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