投資が怖いのはなぜ?バブル崩壊と親世代のトラウマが生んだ「投資=危険」という思い込み

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投資が怖いのはなぜ?バブル崩壊と親世代のトラウマが生んだ「投資=危険」という思い込み

「投資は怖い」

多くのサラリーマンが一度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。

むしろ、日本ではこの言葉が常識のように語られてきました。

私自身も社会人になったばかりの頃は、投資に対してかなりネガティブなイメージを持っていました。

「株はギャンブル」「投資は危ない」「やるなら余裕資金で」

そんな言葉を何度も聞いてきたからです。

しかし、資産形成について勉強していくうちに、ある疑問が浮かびました。

「そもそも、なぜ日本ではこんなにも投資が怖いものだと思われているのだろう?」

調べていくと、その背景には歴史的な出来事と情報バイアスが大きく関係していることがわかりました。

この記事では、サラリーマンが持ってしまいがちな「投資=怖い」というイメージがどこから生まれたのかを、私の体験談も交えながら解説していきます。

もしあなたが「投資ってなんとなく怖い」と感じているなら、その正体が少し見えてくるかもしれません。


「投資は危ない」と言われて育った私の原体験

私が初めて「投資は危ない」と聞いたのは、まだ学生の頃でした。

ある日、テレビで株のニュースを見ていたとき、父がぽつりと言ったのです。

「株なんてやるもんじゃない。あれはギャンブルだ。」

子どもの私は「ふーん、そういうものなんだ」と思っただけでした。

しかし社会人になり、資産形成を考え始めた頃、ふとその言葉を思い出しました。

そこで実家に帰ったとき、父に聞いてみたのです。

「なんで株ってそんなに危ないの?」

すると父は少し遠い目をして言いました。

「昔な、会社の先輩が株で大損したんだよ。」

その先輩はバブル期に株を始め、かなり儲けていたそうです。

しかしその後、株価が大暴落し、大きな損失を出したとのことでした。

父は続けてこう言いました。

「あんなの見たら、怖くてできないよ。」

私はその話を聞きながら、内心こう思いました。

「いや、それって投資が危ないんじゃなくて、タイミングが悪かっただけでは?」

もちろん、そのときは口には出しませんでした。

実家の夕飯が妙に気まずくなりそうだったからです。

しかし、この出来事をきっかけに、日本人の投資観の背景を調べるようになりました。


投資が怖いと言われる最大の理由「バブル崩壊」

日本で投資が怖いと言われる最大の原因は、間違いなくバブル崩壊です。

1980年代後半、日本は空前の好景気に沸いていました。

株価も不動産価格もどんどん上がり、

「土地は絶対に値下がりしない」

「株は持っていれば儲かる」

そんな空気が社会全体に広がっていました。

ところが1990年代初頭、バブルは崩壊します。

株価は暴落し、不動産価格も長期間下落しました。

その結果、多くの人が大きな損失を抱えることになりました。

この経験は、当時の社会人にとって強烈なトラウマになりました。

そしてそのトラウマが、子ども世代にも受け継がれていったのです。

つまり、私たちが聞いてきた「投資は危ない」という言葉の多くは、バブル崩壊の記憶から来ている可能性が高いのです。


親世代のトラウマは、家庭内で語り継がれる

面白いことに、投資をやったことがない人ほど「投資は危ない」と言います。

これは私の周りでもよく見られる現象です。

ある同僚とこんな会話をしたことがあります。

私「NISAとかやってます?」

同僚「いやー投資はちょっと怖いですね」

私「やったことあるんですか?」

同僚「いや、ないです」

ここで会話が止まりました。

お互い、ちょっと笑ってしまいました。

怖い理由を聞くと、だいたいこう言われます。

  • 親にやめとけと言われた
  • テレビで損した人の話を見た
  • なんとなく危ない気がする

つまり、多くの場合は実体験ではなく「聞いた話」なのです。

これは決しておかしなことではありません。

人は自分が経験していないことについて、周囲の情報で判断するからです。

そして家庭内で語られるお金の話は、意外と影響力が強いのです。


メディアが強める「情報バイアス」

もう一つの大きな理由が情報バイアスです。

ニュースを思い出してみてください。

投資のニュースは、どんなときに報道されるでしょうか。

たとえばこんなものです。

  • 株価暴落
  • 仮想通貨で大損
  • 投資詐欺

逆に、こんなニュースはほとんど見ません。

  • 「長期投資で資産が増えました」
  • 「コツコツ積立して老後資金ができました」

なぜなら、地味でニュースにならないからです。

その結果、私たちの頭の中にはこういう印象が残ります。

投資=危ない出来事が起きるもの

しかし実際には、長期投資でコツコツ資産を増やしている人はたくさんいます。

ただ、それがニュースにならないだけなのです。


私が初めて投資をしたときの、ちょっと情けない話

ここで、私自身の情けない体験談を一つ紹介します。

私が初めて投資をしたときのことです。

証券口座を開設しただけで、なぜか自分が金融のプロになったような気分になりました。

しかし実際は、何を買えばいいのか全くわかりません。

スマホで株価チャートを見ながら、完全にフリーズしていました。

30分くらい画面を見つめたあと、妻に言われました。

「それ、ゲームのキャラ選んでるの?」

違います。

資産運用です。

しかし冷静に考えると、行動は完全にゲームのキャラ選択でした。

結局その日は何も買えず、証券アプリを閉じました。

あまりにも情けないので、コンビニでアイスを買って帰りました。

投資デビューの日の戦果は、チョコモナカジャンボでした。

しかし、その後勉強してわかったのです。

本来の資産形成は、そんなに緊張するものではないということを。


本来の資産形成は「怖いもの」ではない

多くの人がイメージしている投資は、次のようなものです。

  • 短期間で売買する
  • 価格を毎日チェックする
  • 大きく儲けるか大きく損する

しかし、サラリーマンの資産形成は少し違います。

むしろ次のようなスタイルが基本になります。

  • 長期
  • 分散
  • 積立

つまり、毎日株価を見てドキドキする必要はありません。

むしろ、見ない方がいい場合もあります。

この事実を知ったとき、私はかなり安心しました。

それまでの私は「投資=緊張するもの」と思い込んでいたからです。


「投資が怖い」という感覚は、ある意味正常

ここまで読んでいただいた方の中には、こう思った人もいるかもしれません。

「でもやっぱり怖い」

実は、それはとても自然な感覚です。

なぜなら、人間は損をする可能性がある行動を本能的に避けるからです。

心理学ではこれを「損失回避」と呼びます。

つまり、投資が怖いと感じるのは、あなたが慎重でまともな人だからとも言えるのです。

ただし、その恐怖の多くは、

  • 過去の出来事
  • 周囲の体験談
  • メディアの情報

によって少し大きく見えている可能性があります。


まとめ|投資が怖い理由を知ると、少し冷静になれる

この記事では、日本人が「投資=怖い」と感じる理由について解説しました。

ポイントをまとめます。

  • バブル崩壊が親世代のトラウマになった
  • その価値観が家庭で受け継がれた
  • メディアが危険なニュースを強調する
  • 実体験ではなくイメージで判断している人が多い

もちろん、投資にはリスクがあります。

しかし同時に、正しく理解すれば人生を助けてくれる仕組みでもあります。

私自身、最初は「証券アプリを開いて固まる人」でした。

今でも投資の天才ではありません。

むしろ普通の会社員です。

それでも、少しずつ知識を増やし、無理のない方法で資産形成を続けています。

派手なことはしていません。

しかし、将来のお金の不安は確実に小さくなりました。

この連載では、そんな普通のサラリーマンでも再現できる資産形成を、できるだけ現実的に紹介していきます。

次回は、

「貯金だけでは資産が増えにくい本当の理由」

について解説していきます。

お金の話は難しそうに見えますが、実は仕組みを知るとシンプルです。

焦らず、ゆっくり一緒に学んでいきましょう。

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