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アク抜けとは
アク抜けとは、株価が下落する原因となっていた悪材料が出尽くして、下落し続けていた株価が下げ止まって安定することです。悪材料は特定のものではなく、下がる原因となりうるものです。
語源は灰汁(アク)です。野菜や肉などを煮込んだときに出る灰汁の事です。灰汁は煮込み続けると出なくなってきて澄み切った出汁が残ります。灰汁が出て濁った状態の相場が、灰汁がもう出なくなったことで澄み切り、下げ止まるイメージです。この下げ止まったことを見て「アク抜き感が出た」と表現されることもあります。
アク抜けすると下げ止まって株価は安定し、上昇傾向に転じることが予測できます。
相場を分析しないとアク抜けの予測が出来ない
経済ニュースを漁っていた時に、赤字決算を発表した銘柄がありました。
「知ってる大きな会社だ!赤字出したけど潰れはしないだろう。でも下落はするはず、だから空売りをしてみようかな」と考えました。
赤字決算発表後、下がりはしましたが徐々に緩やかになり、下げ止まりました。「なぜだ!悪いニュースが出たのに下げ止まった!?」と不思議に思ってしまいます。
しかし、下げ止まる理由はあったのです。
その銘柄はもともと業績が悪いだろうという予測はありました。不祥事とかいろいろ続いていたため容易に予測できたのです。そのため株価は既に下落傾向だったのです。そんな中で予想通り赤字決算を発表しました。
市場としては「そりゃそうでしょうね」と答え合わせをしたくらいの感じです。私だけが「こんなに赤字決算したんだから株下がるだろうなぁ」と考えていたのでした。
結果、悪材料出尽くしと市場では判断され、アク抜けし下げ止まったのです。
そういうこともあるのかと、私は悔しい思いをしました。株は一筋縄ではいきません。Aが起きればBになるという簡単なことにはなりません。
悪材料が出た時には2つ確認が必要だと感じました。
- 悪材料が出ることが予測されたうえで悪材料が出たのか
- 既に悪材料を見越して株価は下がっているのか
それによりアク抜けとなりそうなのか、ならなさそうなのかを見極めないと市場から一人置いてけぼりにされてしまうことがわかりました。
まとめ
- 株価が下落する原因となっていた悪材料が出尽くして、下落し続けていた株価が下げ止まって安定すること
- アク抜けすると下げ止まって株価は安定し、上昇傾向に転じることが予測できる
- 悪材料が出た時点でアク抜きとなることもある
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