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◆トリプルボトムを誤解していた私の痛い体験談
株式投資を始めた頃、私は「チャートパターン=ほぼ答え」くらいの感覚で売買していました。特に信じ込んでいたのが、トリプルボトムは強い反転サインという言葉。3回目の安値をつけたら“鉄板で反発する”と、どこかで読みかじった知識を鵜呑みにしてしまったのです。
ある銘柄で、明らかに下落トレンドが続いている中、同じ水準で2回反発しているポイントを見つけました。「これはトリプルボトム完成の前兆だ!」と勝手に興奮。3回目の下値に近づいたタイミングで、私は迷いなく逆張りで買いを入れました。
しかし、現実は残酷でした。
ローソク足はその“鉄板”だと思い込んでいた価格帯をあっさり突き抜け、大陰線を描いてさらに急落。私は「きっとダマしだ」と自分を納得させてホールド。しかし株価はそこから二段、三段と下落し、気がつけば含み損は耐え難いレベルにまで膨らんでいました。
結局、その銘柄は損切りラインを大きく割り込み、精神的に限界を迎えた私は手放すしかなくなりました。
「トリプルボトムは鉄板」という根拠のない思い込みがもたらした、典型的すぎる初心者の大敗でした。
◆なぜ失敗したのか?トリプルボトムを“パターン単体”で判断した甘さ
今振り返ると、私の失敗の原因は非常にシンプルです。
●①トレンドを無視していた
トリプルボトムが有効に機能するのは、下落トレンドが止まりつつあり、売り圧力が弱まっている状況です。しかし当時のチャートは、誰が見ても下降トレンド真っ只中。買い支えられているように見えた価格帯も、実際は時間稼ぎのような横ばいに過ぎませんでした。
●②出来高の確認を怠った
本当の反転局面では、安値をつけたあとに出来高が増え、買い勢力の参入が見えてくるもの。しかし私が買ったタイミングでは出来高が細り続けており、“ただの弱い戻り”であることに気付けていませんでした。
●③ネックライン突破を条件にすべきところを、底値で逆張りした
トリプルボトムの教科書的なエントリーは「ネックライン突破後」です。
それなのに私は、3回目の安値に接近しただけで「ここで反発するはず」と予測買い。
結果、何も確認せず“希望買い”をしてしまったわけです。
この3つが組み合わさり、トリプルボトムでも何でもない場面に勝手に幻想を見ていたのです。
◆失敗から学んだ3つの教訓
●教訓1:チャートパターンは“完成してから”信じる
「トリプルボトムかもしれない」段階で買うのは、予想で投資をしている証拠。
確認するべきは、ネックライン突破・出来高増加・トレンド転換の兆しです。
●教訓2:トレンド方向に逆張りすると破滅しやすい
下落トレンド中のサポートは“サポートに見えるだけ”のことが多いです。
逆張りの難しさを痛感しました。
●教訓3:損切りラインを“本当に守る”
私は「サポートで反発するはず」という思い込みで損切りを遅らせました。
しかし逆張りこそ損切りが絶対に必要。
自分の希望よりもチャートの事実を見るべきでした。
◆同じ間違いをしないために、いま実践している対策
私がこの失敗から立ち直り、同じ過ちを繰り返さないために始めた習慣を紹介します。
●①パターンだけで判断しない
トレンド、出来高、移動平均線、ローソク足、節目価格をセットで確認するようにしました。
“パターン単体”はあくまで参考材料にすぎません。
●②逆張りするときは「小ロット」で入る
予想が外れる前提で、小さく始めて深追いしないことを徹底。
サポート割れ=即撤退というルールを持つことで、致命傷を防げるようになりました。
●③ネックライン突破まで待つ癖をつける
トリプルボトムなら、
-
3回目の安値
-
ネックライン突破
-
出来高の増加
この3点が揃ったときだけエントリーするようにしています。
●④“自分の見立てに反証”を探す
今までは「反発する根拠」を探していました。
いまは「下落する可能性」を必ずチェックし、買い目線に偏らないようにしています。
◆まとめ:トリプルボトムは“鉄板”ではなく、あくまで一つのサインにすぎない
トリプルボトムは強い反転サインではありますが、
それが“確定する前”に逆張りするのは極めて危険です。
私のように幻想を抱いて底値だと決めつけると、サポート割れで一気に飲み込まれます。
大切なのは、トレンドを無視しないこと、パターンを過信しないこと、確認してから行動すること。
初心者の方には、ぜひ私の失敗を反面教師にして、健全なリスク管理で投資を続けていただければと思います。

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