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三角保ち合いとは
株価の上昇と下落の幅が徐々に小さくなっていき、株価の動きが極限まで小さくなってくることを「三角保ち合い(さんかくもちあい)」と呼びます。
三角という部分は、上昇と下落の幅が徐々に小さくなってくることで三角形に見えてくる意味です。三角なのでトライアングルフォーメーションともいわれます。保ち合いという部分は株価が横ばいで一定の価格の範囲で上昇と下落を繰り返している状態の事を言います。
この三角保ち合いが終わる株価の動きが極限まで小さくなってくる部分を過ぎると、株価は上昇か下落にポーンと大きく動くことがあります。チャンスがある場面でもあり、リスクがある場面でもあります。
上昇型
一定の価格の範囲の上の部分が変わらず、下の部分が狭まってくる動きです。この時この下の部分の上がってきている線をレジスタンスラインと呼びます。下落後の価格が前回の下落した価格より範囲が狭いため、これを抜けるとポーンと株価が上昇する(=上放れ)のではないかと予測できる場面です。
下降型
上昇型とは逆で、上の部分がだんだん下がってくる動きです。この下がってきている線をサポートラインと呼びます。これを抜けるとポーンと株価が下落する(=下放れ)のではないかと予測できる場面です。
均衡型
上の部分が下がり、下の部分が上がり、これからどうなるのかが非常に読みづらい場面です。
だまし
上昇型・下降型に見せかけてその逆をいく動きです。上昇型だと思って買った人は損をし、下降型だと思って空売りをした人は損をすることになってしまいます。
三角保ち合いと思いたかったけど違った話
チャートを見ており、これはもしや三角保ち合いではと思った・・・というよりかは思いたかった話をしましょうか。
株価が1か月ほど上昇し続けており、直近1週間では横ばいになっている銘柄がありました。なかなかに激しく上昇と下落を繰り返しています。
3日ほど様子を見ていると、少し値の動きが落ち着いてきて下落の幅が小さくなったように見えてきました。これはもしや・・・三角保ち合いがまさに起きているのではないかと思ったのです。
では上昇型?下降型?均衡型?と分析を自分なりにやってみました。特にわからない形でしたので均衡型かなと結論を出し、しばらく様子を見ることにします。
さらに週をまたいで4日観察していると幅が狭まっているように見えてきました。いよいよか!ついにどちらかにポーンと行く時が近いのかと気持ちは昂ってきております。なんかいままで上昇してきたんだから上がるんじゃないの?上にポーンといくだろう!と勢いだけで決めて買いました。
ワクワクしながら2日ほど待ちます。まぁそんなすぐにポーンとはいかないだろうとは思っていたのでワクワクドキドキしながらこの期間を過ごします。
3日、4日、5日・・・10日、待ってみたもののいまだにどちらにも動かずです。ううむ。。もう一度今までの動きを見直してみようと観察し始めたころから当日までの株価を見直してみると。。
特に三角保ち合いではなくただの横ばいでした。上げ幅下げ幅が狭まっているように見えたのは、そう見えただけでその日その日での値幅が違うだけでした。つまり、単なる横ばいを三角保ち合いと見たかったために三角保ち合いだと思い込んで見ていたのです。
持っていても仕方ないので売りました。損を出したのではないためまぁいいですが、それでも手数料とかは取られてましからね、なかなか無意味なことをしてしまいました。
教訓としては、思い込みは捨てて客観的に株価の動きを見ることが大事です!
まとめ
- 株価の上昇と下落の幅が徐々に小さくなっていき、株価の動きが極限まで小さくなってくること
- 上昇型・下降型・均衡型がある
- だましには注意しなければならないし、三角保ち合いだという思い込みで見ずに客観的に株価を観察する必要がある
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