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RSIが30を切った瞬間に「チャンスだ!」と思い込んだ過去の自分
株式投資を始めたばかりのころ、私は「RSIが30を切ったら買いのサイン」という言葉をどこかで見かけ、その一文を完全に信じ込んでいました。ある日、とある成長株が急落し、RSIが29まで落ち込んだのを確認した私は「これは売られすぎのチャンスに違いない」と勢いよく逆張りで買いに入ってしまったのです。
しかし、そこから株価はまったく反発する様子もなく、むしろ下落の勢いが加速。RSIはさらに20台前半まで沈み、買った瞬間から含み損がどんどん膨らむ最悪の展開になりました。私は「RSIが30以下=割安」という勘違いをしていたのです。
当時は、テクニカル指標は“見た目通りに動く魔法の道具”のように思っていました。しかし実際には、RSIが30を割ったからといって、そこが底値だとは限らないどころか、トレンドが強い下落局面では簡単に10台まで落ちることもあります。私はその基本を理解せず、「数字だけで買ってしまった」という初心者らしい典型的なミスを犯してしまいました。
RSIだけで判断した結果、なぜ失敗したのか?
この失敗の原因は明確でした。
●RSIを“割安の証明”と勘違いしていた
RSIは「売られすぎ・買われすぎ」を示すオシレーター指標であって、企業の価値や株価水準の妥当性を示す指標ではありません。業績悪化や市場環境の悪化など、根本的な原因で売られているなら、RSIが低くてもさらに落ち続けるのは当然です。
●トレンドを無視した逆張り
下落トレンドが続いている銘柄は、RSIが低くても反発しづらい傾向があります。トレンドに逆らう逆張りは、初心者が最もやってはいけない行為のひとつでした。
●“数字が30を割った”という単一条件だけで判断していた
株価の推移、移動平均線、出来高、ニュースなど、総合的な判断が必要でした。私はRSI「だけ」に頼ってしまったのです。
こうして私は、数日で10%以上の含み損という苦い現実を味わうことになりました。
失敗から学んだこと:RSIは“補助指標”として使うべき
この経験から私が理解したのは、RSIはあくまで補助的な指標であり、それ単体では優位性がほとんどないということでした。
●RSIは「反発しやすい確率」を示すだけ
RSIは市場心理を反映しますが、トレンドの有無や出来高の増減、材料の内容といった重要な情報を含んでいません。「30だから買い」ではなく、「30付近で反発しやすい傾向があるかもしれない」という“弱いサイン”にすぎないのです。
●トレンドとセットで見る必要がある
上昇トレンド中の押し目でRSI30付近なら有効ですが、下落トレンドでのRSI30割れは“落ちるナイフ”でしかありません。この違いを理解せずに逆張りするのは非常に危険でした。
●ファンダメンタルを無視してはいけない
企業の業績やニュースの悪材料を無視してテクニカルだけで買うのは、初心者が陥りやすい典型的なミスだと痛感しました。
同じ間違いを繰り返さないために私が実践していること
この失敗を二度としないよう、私は次の3つを徹底するようになりました。
●① RSIは「補助」、判断は複数の根拠を重ねる
RSIだけに頼らず、移動平均線、価格帯別出来高、トレンドライン、出来高の増減など複数の要素を組み合わせて判断しています。
●② 下落トレンドでは逆張りしない
RSIが20でも10でも、強い下落トレンドは止まりません。トレンドに逆らう逆張りは封印しました。
●③ 反発の兆しが“実際に出てから”買う
RSIが30を割っただけでは買わず、ローソク足が反転サインを出す、出来高が増える、移動平均線を再び上回るなど、明確な反転の兆候を確認してからエントリーするようにしました。
まとめ:RSIは“万能ではない”と理解してこそ武器になる
RSI30割れに飛びついて逆張りし、私が体験したような大きな含み損を生む初心者は少なくありません。RSIは便利な指標ですが、それだけで判断すると“割安錯覚”に陥りやすいのです。
指標を正しく理解し、総合的な判断を身につければ、RSIは十分に強力な武器になります。同じ失敗を避けつつ、落ち着いた視点で相場と向き合っていきたいものです。

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