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【移動平均線のゴールデンクロスを“絶対の買いサイン”だと思い込んだ失敗談】
株式投資を始めたばかりの頃、私は「ゴールデンクロス=買い」の図式を完全に信じ込んでいました。短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜ける——ネットで調べれば、多くの記事や動画が「強い買いサイン」と紹介しています。私も例に漏れず、その言葉を鵜吞みにした一人です。
あるとき、ちょうど注目していたA社株が日足チャートでゴールデンクロスを形成しました。SNSでも「上昇の初動では?」「ここからトレンド転換」と盛り上がっていて、私の期待も最高潮に。迷わず成行で購入しました。
しかしその後、株価は思った方向へは進みませんでした。翌日から小幅下落が始まり、1週間後にはゴールデンクロスが“ダマし”だったと気づくほどの下落トレンドに逆戻り。損切りを遅らせた結果、数万円の損失が出てしまいました。
「買いサインのはずだったのに、なぜ?」
当時の私は本気でそう思っていましたが、今振り返ると完全に“サインの意味の誤解”でした。
【失敗から学んだこと:ゴールデンクロスは万能ではない】
この経験から私が痛感したのは、ゴールデンクロス単体では勝てないという事実です。むしろ、次のような場面では「ダマし」となる確率が高いことも知りました。
1. すでに上昇しきっている“天井圏”で出るゴールデンクロス
移動平均線は価格の平均で作られるため、どうしても“遅行”します。すでに上昇が終わったタイミングでクロスが出ても、そこから新たな上昇が始まるわけではありません。
2. 下落トレンド中の一時的な反発で出るクロス
トレンドが強い下落方向のときは、短期線が多少上向きになってもその後また下落に押し戻されることが多くあります。
3. 出来高が伴わない場合
チャート上のサインだけ強くても、市場の参加者が動いていなければ上昇は続きません。
つまり、ゴールデンクロスは“ヒント”であって“答え”ではないということです。
「サインが出たから買う」ではなく、「なぜサインが出ているのか」を考える必要があると深く反省しました。
【同じ間違いを繰り返さないために何をすべきか】
この失敗をきっかけに、私は次の3つのルールを徹底するようにしました。
1. トレンドの方向を最優先で確認する
移動平均線の角度、ローソク足の位置、直近の高値・安値の切り上げ切り下げなどを見て、
「上昇トレンドなのか」「ただの戻りなのか」を判断するようにしました。
特に、長期移動平均線が下向きのままのゴールデンクロスは要注意。経験上、ダマし率が高いです。
2. 出来高やニュース、業績といった“背景”を見る
チャートの形だけで判断していた私は、企業の決算や市場環境などをほとんど見ていませんでした。
チャートはあくまで結果。背景を知らなければ判断は不十分だと理解しました。
3. 複数の指標で根拠を積み上げる
RSIやMACD、サポートライン、トレンドラインなど、
“複数の根拠がそろった時だけエントリーする”ルールを作りました。
ゴールデンクロスが出たら、
「本当に今買っていい理由は?」
と自分に問いかけることで、無駄なエントリーをかなり減らせるようになりました。
【まとめ:ゴールデンクロスを信じるのは危険ではないが、過信は禁物】
ゴールデンクロスは決して悪い指標ではありません。
ただし、それを“絶対の買いサイン”と思い込むと、私のように痛い目を見る可能性が高くなります。
大切なのは、サインの意味を正しく理解し、状況に応じて取捨選択する力を身につけることです。
株式投資は、「知っているか知らないか」で結果が大きく変わります。
今回の失敗談が、あなたの投資判断の助けになれば幸いです。

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