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◆V字反転下落は「押し目」ではなく「天井の合図」だった
上昇トレンドに乗っていると、ちょっとした下落を “絶好の押し目” だと感じてしまう瞬間があります。私自身、株を始めて半年ほどの頃にその典型的なミスをしてしまい、今でも忘れられないほど大きな損失を経験しました。
それは、ある好決算銘柄が急騰した翌日のこと。寄り付きから少しだけ売られていたのを見て、「これは押し目!昨日の勢いなら再び上がる」と思い込み、何の躊躇もなく買いを入れました。しかし、その後に待っていたのはV字反転ではなく、**天井を打ったあとの急転直下のV字“反転下落”**でした。
チャートは高値からスパッと切り返し、右肩下がりの急落に。
私は “押し目買いの成功体験” に引っ張られ、事態を冷静に判断できなかったのです。
◆【失敗談】「押し目」のつもりが“天井で買ってしまった”悲劇
私が買った価格は、今思えば「ほぼ天井」。
チャートは次のような形でした。
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前日に大陽線で急騰
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翌朝に窓を開けて高く始まる
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そこから売りが優勢になり、一気に陰線へ
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日中に戻す気配はあるものの続かず、そのまま急落へ
私は前日の上昇を引きずり、
「一時的な調整だろう」「昨日の高値を超えるはず」
と自分に都合よく解釈して買ってしまったのです。
しかし実際は、材料出尽くしの天井だっただけ。
気づいた時には下落の勢いは止まらず、
含み損はあっという間に10%、15%と拡大。
「戻るはず」と祈りながら持ち続けるうちに、損失はさらに膨らみました。
最後は耐え切れずに損切り。
冷静にチャートを見返せば、買い増すどころか手を出してはいけないタイミングだったと気づきました。
◆【学び】V字反転下落の“初期サイン”を無視していた
この失敗から気づいたことは3つあります。
① 前日の急騰は「材料出尽くし」の合図になることが多い
急騰の翌日の弱さは、プロの利確が始まっている証拠。
初心者はそこに飛び込めば“カモ”になるだけでした。
② 高値圏での下落は「押し目」ではなく「崩れの初動」
そもそも押し目とは、上昇トレンド中の調整のこと。
しかし私が買ったのは、高値圏での“崩れ”。
押し目ではなく、トレンド転換のサインだったわけです。
③ 自分が“押し目”と思った理由が感情でしかなかった
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前日上がった→今日も上がるはず
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少し下げている→買いやすい
完全に感情先行で、根拠はゼロ。
「押し目の形」ではなく「期待」で判断していたのです。
◆【対策】同じ失敗を繰り返さないための3つのルール
この出来事をきっかけに、私は次のルールを徹底しました。
これを守るようになってから、致命的な高値掴みは激減しました。
◆1. 高値圏の急落では“まず買わない”
特に前日急騰した銘柄の下落は、押し目よりも天井の可能性が高い。
チャートが落ち着くまで手を出さないようにしました。
◆2. 「押し目」と判断する根拠を3つ以上書き出す
以下のようなチェック項目を作成しました。
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上昇トレンド内か?
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移動平均線の上で推移しているか?
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出来高が減少しての調整か?
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サポートラインで反発しているか?
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陰線の長さが異常ではないか?
これらのうち3つ以上に当てはまらない場合、買わないと決めています。
◆3. 最初の下落では“絶対に飛びつかない”
急騰の翌日の下落は、プロの利確の始まり。
そこで買うのは本当に危険。
少なくとも2〜3日の値動きを確認し、
“押し目”ではなく“崩れ”である可能性を必ず疑うようになりました。
◆まとめ:押し目買いは強力だが、見誤れば“天井での自殺行為”
V字反転下落を押し目と勘違いした私の失敗は、
初心者が最もやりがちな典型例だと思います。
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前日の上昇に惑わされる
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少しの下げを「押し目」に見える
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期待と願望で買ってしまう
本物の押し目には「形」があります。
感情ではなく根拠で判断しない限り、同じ失敗は何度でも繰り返されます。
あなたがもし、急騰後の下落に「買いたい」と思ったなら、
一度深呼吸して次の言葉を思い出してください。
「それ、本当に押し目? ただの天井じゃない?」
冷静な判断こそ、資金を守る最大の武器です。

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