株等の相場で「底練り」とは?株価の動きはどうなるのか

株専門用語

目次

底練りとは

これまで下がり続けてきた株価が下げ止まり、底値圏で底固めするように小さく動いている状態が続いていることを「底練り」といいます。右肩下がりでどんどんと下がってきた株価が安値圏で上がりもせず下がりもせずゴニョゴニョしているのがずーっと動いている状況です。

本当は底じゃないのかもしれない

底練りだった相場がさらに下がることを「底割れ」といいます。底練りと呼ぶからと言って、さらに下がることはもうないと考えるのはNGです。

見誤ると損失が大きくなる〈体験談〉

私は一つの銘柄をずっと見ていました。その銘柄は3か月ほど下がり続けていたかと思います。四半期近く下がり続けていればそろそろ変わってくるんじゃないのかなと考えた私はいいタイミングでその銘柄の株を買おうとしておりました。

数日後、自分の予測通り株価は下げ止まったように見え株価は横ばいになりました。まぁしばらくは横ばいだろうと手は出さず10日ほどは手を出さずに見ていたのです。

さらにその翌週になります。そろそろ買いたいなぁと考えた私はいまだ横ばいのままのその銘柄に買い注文を出します。上りも下がりもしないので成行注文をし、とくに難なく約定しました。

「さぁて!あとは上がるのを待つだけだぞ」とニヤニヤしながらしながら買ったことを覚えています。ただ、果たして本当にその横ばいは底練りだったのでしょうか。

それから数日、チラチラと株価を見ますが上がる気配が出てきません。上がったかなと思えば下がり、下がったかと思えば少し上がりの繰り返しです。上がれば「よし!上がり始めた!いけいけいけ!」となり、下がれば「なんだよ違ったのかよまだ横ばいか。。仕方ない待とう」と上げ下げに一喜一憂するギャンブラー状態です。

精神的に疲れ、もう面倒くさくなって「もういいや」と数日放置しました。

数日後、そういえば株価どうなっただろうかなんて思いながらチャートをのぞくと・・・底割れしてしまってました。また横ばいになる前のような右肩下がりが始まってしまい、損失を出してしまったのです。

底練り予測が外れ損失を出した原因

私が損失を出した敗因は3つあります。

  1. 明確な根拠もなくぼんやりとした理由で「底練り」だと思い込んでしまった事
  2. 底練りから状況が変わる場面を見定めなかったこと
  3. 損切の機会すら放置したこと

1.明確な根拠もなくぼんやりとした理由で「底練り」だと思い込んでしまった事

なんだか結構長い間下がり続けてるなぁ、そろそろかなという感覚的なことで底練りだと判断したことです。熟練のプロであればもしかしたらそういうこともできるのでしょうが、薄っぺらの素人ですからね。そんなことで大丈夫なわけがありません。

底練りから状況が変わる場面を見定めなかったこと

横ばいだった価格帯から頭一つ抜け出すとか、逆に価格帯の底から抜けてしまうとか、状況が変わる場面を見ることなく買ってしまったことです。これにより横ばい期間中にずっと一喜一憂してメンタルをすり減らすことになったのです。

損切の機会すら放置したこと

疲れ切って放置し、底割れの兆候も見落としたことで損失を拡大させてしまいました。

底練りかどうか予測するには

いまがただの横ばいなのか底割れしてしまうのか、本当に底練りなのかを明確に判断なんかできません。それが分かれば苦労しませんよね。。そういう能力ほしい。。

ただ、過去の株価を見ることはできます。そこでその銘柄の株価を研究してどれくらいの期間で底練りになり、再び上向きになるのかといった傾向を見ることはできます。

傾向が分かれば後は対策を考えて打つのみです。あらかじめシナリオを書いてどうなったら買って、どれくらいの期間保有するか、底割れの兆候があればすぐに損切りしてダメージを最小限にしておくといった事を決めておけば、一喜一憂して心が疲れるなんてことも少なくできます。

まとめ

  • 底練りとは下がり続けてきた株価が安値圏で小さい動きになること
  • 底練りとは言うがさらに下がることになる「底割れ」もありうる
  • 底練りかを予測するには、その銘柄の研究をして傾向を見出すことにより予測の精度を上がる

底練りに出会えれば上がり始めた時に快感なんでしょうねぇ。

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