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はじめに:株式投資の初心者が必ず通る“損切りできない”という壁
株式投資を始めたばかりの頃、多くの初心者が抱える悩みがあります。それが 「損切りができない」 という問題です。
私自身もかつて、下落していく株を前に何もできず、結果的に 塩漬け株を量産してしまった苦い経験 があります。
今回は、私のリアルな失敗談を交えつつ、
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どうして損切りできなかったのか
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その失敗から何を学んだのか
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同じ失敗を繰り返さないための具体的な対策
をお伝えします。
【体験談】損切りできず「塩漬け株」がポートフォリオを埋め尽くした日
私が株式投資を始めたのは数年前。最初は小さな利益が出ることもあり、「自分は投資の才能があるのでは?」と軽く慢心していました。
そんなとき、ある有名企業A社の株が急落しているのを見つけました。
「たまたま下げているだけだろう。今が買い時かもしれない」
そう思って買い増ししたものの、株価はその後も下落を続けました。
最初は軽い含み損でしたが、気づけば 含み損は−20%、−30%… と膨らむ一方。
本来なら損切りするべきタイミングは何度もありました。それでも私は、
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「戻るかもしれない」
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「損切りしたら“負け”を認めるようで嫌だ」
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「いつかきっと戻るはず」
と、現実を直視できませんでした。
そして半年後、私のポートフォリオには “長期間含み損のまま動かせない株” がいくつも並ぶように…。
まさに 塩漬け株まみれの状態 に陥っていたのです。
【なぜ損切りできない?】初心者がはまる心理的ワナ
振り返ると、損切りできなかった理由は心理的なものがほとんどでした。
●① 損を確定したくない「損失回避バイアス」
含み損の段階では、まだ“現実ではない”ように感じてしまいます。
損切りしてしまうと、負けを確定させることになるため、無意識に先延ばししてしまうのです。
●② 下落しても「きっと戻る」という願望
過去のチャートで“V字回復”した銘柄を見ていたため、自分の買った株もそうなるはずだと思い込んでいました。
●③ 根拠なきナンピン買い
下落するたびに「安く買える」と思い、理由もなく買い増したことで損失が拡大。
冷静さを失っていた典型的なパターンです。
【学んだこと】損切りは“負け”ではなく“次のチャンスへの資金確保”
この苦い経験から私が学んだ最も重要な教訓は、
損切りは「敗北」ではなく「資金を守るための戦略」だということ です。
投資の世界で生き残るために最も大切なのは 資金管理。
塩漬け株に資金を寝かせてしまうと、本来投資すべき成長株やリターンのある銘柄に資金を回せなくなります。
損切りとは、未来への選択肢を守る行為なのです。
【再発防止策】損切りができるようになるための3つの習慣
●① 最初に「損切りライン」を決めて注文と同時に設定する
買う前に「何%下がったら売るか」を明確にします。
そして 逆指値注文 を入れておき、感情の介入を防ぎます。
●② 明確な基準のないナンピンは絶対にしない
ナンピンはプロでも慎重に行う手法です。
初心者の時はやらない方が安全です。
●③ 定期的にポートフォリオを見直し「塩漬け予備軍」を早期発見する
毎週、あるいは毎月の見直しを習慣化することで、
ズルズル下げている銘柄に早く気づけます。
まとめ:損切りの習慣化が投資を安定させる
損切りできずに塩漬け株を量産してしまった経験は、私にとって大きな学びでした。
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損切りできないのは“弱さ”ではなく“心理的バイアス”
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損切りは資金を守り、未来の勝てる投資のための行動
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基準を決めて自動化すると、初心者でも損切りができる
これらの教訓を身につけてから、私の投資成績は安定し始めました。
同じように悩んでいる方は、
「損切りはあなたの投資を長く続けるための“保険”」
と考えてみてください。必ず投資がラクになります。

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