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ラウンドトップとは?初心者がもっとも気づきにくい“静かな天井”
株式投資を始めたばかりの頃、私は「天井」というものは急騰の末にガツンと下落する、いかにも“山の頂上”のような形をイメージしていました。しかし実際には、ゆるやかに時間をかけて天井をつくり、そのまま気づかれないように下落に転じる“ラウンドトップ” があります。
初心者が陥りやすいポイントは、
「ゆるやかに落ちているだけなので、これは調整だ」
と勘違いしてしまうこと。
私はまさにこの罠にハマり、気づいたときには撤退すら難しいほど損失が肥大化していました。
この記事では、当時の失敗談とそこから学んだ対策を詳しく解説します。
【体験談】緩やかに下がる株価を“押し目”だと思い続けた悲劇
ある中型グロース株で起きた失敗です。
好決算を受けて株価は順調に上昇し、「これは長期で握っておけば安泰だ」と完全に楽観視していました。ところが、ある日を境に、株価がじわじわと上昇力を失い始めたのです。
最初は
「まあ調整だろう」
「押し目が来たら買い増したい」
とポジティブに考えていました。
しかし、数日経っても反発は弱く、ローソク足は上値を切り下げる動きを繰り返すばかり。出来高も徐々に減少し、“勢いがない”ことは明らかだったのに、私はその現実を見ようとしませんでした。
さらに悪いことに、
「長期なら多少の含み損は問題ない」
という謎の精神論で、平均取得単価を下げようと買い増しまで行いました。
結果として、気づけばチャートは完全なラウンドトップ。
その後はズルズルと下降トレンドに入り、戻りらしい戻りもないまま下落が継続。
最終的に私は、耐え切れなくなった安値圏で損切りし、
“調整だと思い込んだ半年間の握力”で大きなダメージ を受けました。
【失敗からの学び】ラウンドトップは“静かに天井を作る”ことを理解する
私が痛いほど気づいたのは、ラウンドトップは
「わかりにくいから危険」
ということです。
急落する天井は気づきやすいですが、緩やかな下降は心理的に“調整”だと思いたくなるため、初心者ほど判断が遅れます。
特に私が学んだポイントは次の3つです。
1. 出来高が減少し始めたら“天井圏”を疑う
上昇相場が続いていたのに、出来高が目に見えて減り始めたころから、実はラウンドトップの形成が始まっていました。
出来高は勢いの源です。
-
上値を更新できない
-
出来高が減っている
この組み合わせは、上昇の勢いが尽きかけているサインです。
2. 安値を切り下げたら「調整ではない」可能性が高い
調整はレンジ内で収まることが多いですが、ラウンドトップでは
ジワジワと安値を切り下げる動きが現れます。
当時の私は「気のせいだろう」と無視してしまいましたが、冷静に見れば典型的な天井転換サインでした。
3. 買い増しは「トレンドが強い時だけ」行う
弱い相場で買い増すのは、ただのナンピンです。
特に、ラウンドトップはゆるやかに形成されるため、過信して買い増すほど危険。
【同じ失敗を防ぐために】今日からできる実践的な対策
ラウンドトップを避けるには、心理面のコントロールとテクニカル判断の両方が必要です。私が今実践している“再発防止策”をまとめます。
● 対策1:50日移動平均線を割ったら一旦ポジションを軽くする
ラウンドトップは崩れ始める速度が遅いですが、移動平均線の割り込みは比較的早めの警告を出してくれます。
● 対策2:上値の切り下げが3回続いたら天井を覚悟する
3回という数字は目安ですが、連続で上値が抑えられているという事実が何より重要です。
● 対策3:買い増しは「上昇トレンドの継続が確認できる時だけ」
上昇力が弱いときに買い増しすると、気づかぬうちにラウンドトップの真ん中に突っ込んでしまいます。
● 対策4:出来高の低下は“静かな警報”として扱う
天井圏の出来高減少は、経験上もっとも信頼性の高いアラートです。
まとめ|ラウンドトップは「調整のフリをする天井」
ラウンドトップの怖さは、
“気づいた頃には手遅れ”
になりやすい点です。
私自身、調整だと思い続けた数カ月が、大きな損失という形で返ってきました。
しかし、この経験のおかげで、
-
出来高の変化を見る
-
トレンドの力を確認する
-
無根拠の買い増しをしない
-
上値切り下げを疑う
という習慣が身につき、同じ失敗は避けられています。
ゆるやかな天井ほど危険。
それを知っているだけで、投資の生存率は大きく変わります。
ぜひあなたも、ラウンドトップの“静かに迫る天井”に気をつけて、健全なトレードを続けてください。

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