目次
レジスタンスライン突破で飛びついた結果、まさかの“ダマし”を食らう
株式投資を始めたばかりの頃、私は「レジスタンスラインを上抜けしたら強い買いシグナルだ」という言葉を信じ、ブレイクアウト戦略ばかりを追いかけていました。そんなある日、とある銘柄で明確な横ばい抵抗線を抜けた瞬間があり、「これはチャンスだ」と興奮気味に成行で買いを入れました。
しかし、買った直後に株価は急失速。5分も経たないうちにレジスタンスラインの下へ戻り、そのままズルズルと落ちていきました。まさに「抜けたふり」──典型的なダマしです。
「突破した瞬間に買えば勝てるはず」と思い込んでいた私は、ブレイク直後の出来高の弱さも、ロウソク足の形も、相場全体の地合いも見ていませんでした。今思えば、勝手に“抜けたと思いたかっただけ”だったのです。
なぜ“抜けたふり”だったのか?初心者が見落としがちなポイント
このときの失敗を振り返ると、見落としていた要因がいくつもありました。
-
出来高が伴っていなかった
“本物のブレイク”は必ず新しい参加者を呼び込むので、出来高が増えます。しかしその日は普段とほぼ同じで、今思えば「上に振っただけ」の動きでした。 -
ローソク足が長い上ヒゲをつけていた
ブレイクした瞬間のロウソク足をよく見ると、実体は小さく、上ヒゲの目立つ形。完全に“売りの圧力が強い”サインでした。 -
地合いが悪かった
指数が下落基調だったため、個別株だけが強くなるはずもありませんでした。地合い無視のエントリーは、今思えば無謀です。 -
上位足(大きな時間軸)の抵抗を確認していなかった
日足レベルでは、すぐ上にさらに強い抵抗帯があり、短期的に伸びる余地が乏しい状態でした。
そのどれも当時の私は意識できていませんでした。チャートが「突破したように見えた」という一点だけで判断していたのです。
この失敗から学んだこと──“突破”は条件が揃って初めて本物になる
この一件を通じて私が痛感したのは、ブレイクアウト戦略は「本物の突破」と「抜けたふり」の見極めがすべてだということです。
特に学んだ点は次の3つです。
-
出来高を必ず確認すること
出来高が伴わないブレイクはほぼダマし。これは強烈に身に染みました。 -
ロウソク足の形はブレイクの質を示す
上ヒゲが長い、実体が弱い──これらは売りが強い証拠。「形」で判別できる部分は多い。 -
上位足の抵抗と地合いが最重要
いくら5分足や1時間足が突破しても、日足レベルに巨大な抵抗帯があれば止められる。さらに地合いが悪いとブレイクは続かない。
この3つを理解してからは「突破したら買う」という機械的な判断をしなくなり、“突破した理由”と“突破の質”を考えるようになりました。
同じ間違いを繰り返さないために私が実践しているルール
失敗を糧にするため、私は次のルールを設けています。
1. 突破直後には飛びつかず「一拍置く」
どれだけ綺麗に抜けたように見えても、すぐに買わないと決めました。
-
少なくとも一本、次のロウソク足の形成を待つ
-
フェイクの場合はすぐ戻るので、その判断時間を確保する
これだけでムダな飛びつきが激減しました。
2. 出来高が平均より増えているかチェックする
“本物のブレイク”には必ず参加者が集まります。
出来高が増えていなければ「抜けたふり」の可能性が高いと判断。
3. 上位足の抵抗を毎回チェックする
日足・週足レベルの抵抗帯を確認し、
-
ブレイク後の伸び代があるか
-
すぐ上に大きな壁がないか
を必ず把握するようにしました。
4. 地合いの悪い日はブレイクアウト戦略を使わない
相場全体が弱ければ、個別株だけ強くなることはほとんどありません。指数が下がっている日はブレイクを信用しない方が勝率は上がります。
まとめ──「突破したと思いたい気持ち」が判断を狂わせる
初心者のころの私は、チャートが少しでも上抜けした瞬間に「今だ!」と勢いだけで飛びついていました。しかし、そのほとんどが“抜けたふり”で反落し、損切りを重ねる結果に。
今になって分かるのは、
「突破してほしい」と思った瞬間に、すでに冷静さを失っていた
ということ。
本物のブレイクかどうかは、
-
出来高
-
ロウソク足の形
-
上位足の抵抗
-
地合い
といった複数要素を総合して判断する必要があります。
この経験のおかげで私は、チャートの“わずかな突破”に惑わされることがなくなりました。あなたも同じように、突破の“質”を見極めながら冷静に判断できれば、無駄な損失を避けられるはずです。

コメント