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■ なぜ投資初心者は「記録を残さない」という致命的なミスをしてしまうのか
株式投資を始めたばかりの頃、私は“なんとなく雰囲気で売買する初心者”そのものでした。
銘柄を買った理由も、売った理由も、どんな相場環境だったかも、すべて頭の中で管理すればいいと思っていたのです。しかし今振り返れば、それが大きな落とし穴でした。
当時の私は、上昇した銘柄は「もっと早く買えばよかった」と後悔し、下落した銘柄は「なぜ買ったんだっけ?」と自分でもわからなくなる始末。投資判断を言語化しないことが、後々の大失敗につながりました。
■ 【体験談】記録を残さずに売買して迷走した「最悪の1ヶ月」
忘れもしない、投資を始めて3ヶ月目のことです。私は好決算のニュースを見てある銘柄を購入しました。しかし当時は決算内容を深く理解していたわけではなく、「SNSで話題になっているから」という浅い理由が本音でした。
ところが、数日後に株価は下落。
「なんで落ちてるんだ?」と焦った私は、根拠もなくナンピン買いを実行。結果、さらに下がって含み損は拡大しました。
このとき、私はふと気づきました。
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そもそも、どういう理由で買ったんだっけ?
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なぜこのタイミングでナンピンしたんだ?
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どんな気持ちで判断したのか?
すべて曖昧。
過去の自分の行動を振り返る材料がないため、改善ポイントすら見つけられない。結局この銘柄での損失は、記録していれば防げたはずの“感情任せの売買”によるものだったのです。
■ 投資日記を書かなかったことで生まれた「3つの問題」
振り返ってみると、投資記録を残さなかったことで大きな問題が3つありました。
① 判断基準が毎回ブレる
投資日記がないと、同じような状況で同じ失敗を繰り返します。
私は「上昇後に飛びつく」「下落後に慌てて売る」というパターンを何度も再現していました。
② 自分の弱点がわからない
記録していれば、「焦りやすい」「ニュースに振り回されやすい」など心理的傾向が見えるのに、記録がないため自分分析ができませんでした。
③ 成長しているのかどうか判断できない
投資は振り返りが成長の鍵です。
しかし記録がないと、改善点どころか “進歩しているのかどうか”すらわかりません。
■ 間違いから学んだ「記録の重要性」
この経験を通じて、私ははっきりと学びました。
投資で最も大切なのは、売買そのものではなく「自分の判断を振り返ること」
これは、どんな投資本にも書かれていますが、実際に痛い目を見るとその意味がよく分かります。
投資日記を書くことで得られたメリットは以下の通りです。
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売買の根拠が整理され、判断が冷静になる
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感情的な行動が減る
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失敗パターンが特定でき、次に活かせる
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投資の再現性が高まる
日記や記録は、初心者に限らず中級者・上級者でも続けている“成果の出る習慣”でした。
■ 同じ失敗を繰り返さないために、私が実践した記録方法
私はその後、以下のテンプレートで記録を残すようにしました。
● 購入した銘柄
● 購入した理由(数字で1〜3個)
● 相場状況(ニュース・金利・業界)
● 売却理由
● 感情(不安・欲・焦りなど)
● 反省点と次回の改善策
特に重要なのは「感情」を書くこと。
投資で大きなミスが起きるのは、ほとんどが心理的な要因だからです。
記録を続けた結果、私は明らかに“無駄な売買=損失”が減り、利益率も安定するようになりました。
■ まとめ:記録しない投資は「地図なしで旅をする」のと同じ
投資日記をつけないまま売買するのは、
地図を持たずに山に入るようなもの
です。
どこで間違えたのかも、どこに戻ればいいかもわからない。
記録はあなたの“投資の地図”になります。
もしあなたが今、私と同じように
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なんとなく売買してしまう
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過去の判断を覚えていない
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同じ失敗を繰り返してしまう
と感じているなら、今日からで構いません。
1行でもいいので、投資日記をつけてください。
それだけで、あなたの投資は確実に変わります。

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