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勉強より先に売買を始めた“勢い投資”…その結末
株式投資を始めたばかりの頃、私はとにかく「早く利益を出したい」という焦りに支配されていました。SNSでは「この銘柄が熱い!」「今が買い時!」といった情報が毎日のように流れてきて、気づけば勉強するより前に証券口座を作って“ノリと勢い”で初めての株を購入していたのです。
買った理由は「みんなが買っていたから」。
企業の決算も業績も読んでおらず、チャートの見方すらよく分かっていませんでした。それでも「きっと上がるだろう」と自信満々で注文ボタンを押したのを覚えています。
しかし、結果はあっという間に含み損。
値動きの理由も分からず、ただスマホの画面を眺めて「どうしよう…」と焦るだけ。損切りもできず、塩漬けにしたまま何ヶ月も精神的に消耗する日々が続きました。
当時の私は、投資というより“ギャンブル”に近いことをしていたのです。
勢いで始めた投資が招いた失敗の本質
私がなぜ失敗したのか。それは単純に「知識ゼロで市場に飛び込んだ」からです。
・株価はなぜ動くのか
・企業の成長性はどう評価するのか
・リスク管理はどうするのか
・どのタイミングで買うべきか
こうした基本を知らない状態で株を買うと、たまたま利益が出ることはあっても、いずれ大きな損失を抱えるのは目に見えています。
実際、私は利益が出た銘柄も早売りしてしまい、損失を出した銘柄は逆に手放せず長期塩漬け。完全に“初心者あるある”にハマっていました。
そして、勉強せずに始めたせいで判断基準がなく、感情で売買する癖がついてしまっていたことに後から気づきました。
そこから何を学んだのか
この失敗から私が学んだのは、「株式投資は知識がなければ勝負にならない」という当たり前の事実です。
株価の上昇・下落には理由がありますし、企業の決算数字にはストーリーがあります。市場には景気サイクルがあり、投資家心理の波があります。それらを理解して初めて、合理的な判断ができるようになります。
焦って買うのではなく、
“理解してから買う”
この順番を守るだけで、投資の質は劇的に変わりました。
さらに、基本的な勉強をしておくことで感情的な売買を避けられます。「今は市場全体が下げているだけ」「決算は問題ないから保有でいい」など、理由を持って行動できるようになったのです。
同じ失敗を繰り返さないために私が実践していること
勢いで買う癖を完全に断ち切るため、私は次のルールを自分に課しました。
① 買う前に必ず企業の決算資料を確認する
売上・利益が伸びているか、将来性はあるか、負債は健全か。最低限これだけは確認してから買うようにしました。
② チャートとニュースをセットで理解する
ただ株価を見ても意味がありません。「なぜそう動いているのか」を必ず調べることを習慣化しました。
③ 口座に入れたお金のうち、実際に投資していい金額を最初に決める
勉強不足の頃の私は、軍資金をほぼ全額使ってしまっていたため、下がると精神が崩壊していました。現在は分散と余力を徹底しています。
④ 売買の理由をノートに書く
“なんとなく買う”を防ぐため、自分がその株を買う理由と根拠をメモしています。理由を書けない銘柄は買わないと決めました。
これらを続けることで、私の投資スタイルは「勢い」から「根拠のある投資」に変わりました。
まとめ:勉強より先に売買すると、ほぼ確実に後悔する
株式投資は簡単に利益が出るように見えて、実は奥が深い世界です。勉強を後回しにして勢いで始めると、私のように感情的に振り回され、大きな損失や精神的ストレスを抱えることになります。
まずは知識を身につけ、その上で少額から始める。
この順番さえ守れば、投資はあなたの資産形成にとって強い味方になります。
私の後悔が、これから投資を始める方の参考になれば幸いです。

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