【失敗談】株初心者がやりがちな「YouTuber・インフルエンサーを盲信する」落とし穴とは?

目次

YouTubeやSNSの投資情報を信じすぎて大失敗した話

株式投資を始めたばかりの頃、私は「何を買えばいいか分からない」という不安から、有名投資系YouTuberの動画を毎日見るようになりました。特に「この銘柄はこれから10倍になる」「今が仕込みどき」といったサムネイルに心を動かされ、まるで答えがそこにあるかのように感じていたのです。

そしてある日、あるインフルエンサーが強く推していた新興企業の株を、深く調べもせずに飛びつきました。「あの人が言っているんだから大丈夫だろう」と、完全に他人の意見を鵜呑みにした状態でした。

最初の数日は少し上がったものの、決算で赤字が続いていたことや資金繰りの悪化が明らかになった途端、株価は急落。私は理由も理解できないまま「そのうち戻るはず」と根拠のない期待を持ち続けました。しかし現実は甘くなく、最終的には30%以上の損失を抱えて泣く泣く損切りすることになりました。

振り返れば、企業の財務も事業内容も理解しないまま、人気者の言葉だけで投資判断をしていたことが原因でした。

他人の意見を信じてしまう心理と、その危険性

当時の私は、「投資家として経験豊富そうな人が言うなら間違いない」という“権威への依存”に陥っていました。初心者ほど情報が少なく、自信もないため、誰かが明確に断言してくれる言葉にすがりたくなります。

しかし、インフルエンサーの多くは「エンタメとしての投資情報」を提供している場合があり、視聴者に分かりやすく、時に刺激的な表現を使います。そして最も重要なのは、彼らはあなたの資産を守ってくれるわけではないということです。

さらに、彼らの情報にはタイムラグがあります。動画が公開された時点ではすでに相場が動いており、初心者がその後に買っても遅すぎるケースが多いのです。

この失敗から学んだこと

この経験を通じて、私は次のことを学びました。

● “情報源は参考にするだけ”にとどめるべき

インフルエンサーの分析は、あくまで「他の投資家の視点」でしかありません。判断をそのままコピーするのではなく、自分の投資判断の材料の1つとして扱う必要があります。

● 自分で調べる習慣が最重要

企業の財務諸表やIR資料、業界の競争環境など、自分で調べれば分かる情報を疎かにしていたことが大きな反省点です。

● 断言する情報ほど危険

「絶対上がる」「今が買い」といった強い表現ほど、投資では疑うべきです。投資に“絶対”はありません。

同じ過ちを繰り返さないためにできること

今では、次のルールを徹底することで、インフルエンサーの情報に振り回されることがなくなりました。

● ① 必ず自分で数字を確認する

決算書、財務指標、事業内容は最低限チェックします。
PER、PBR、営業利益率、成長率などを自分で調べて判断する習慣をつけました。

● ② なぜ買うのか説明できない銘柄は買わない

「○○さんが言ったから」ではなく、
「売上が成長している」「競争優位性がある」など、自分の言葉で根拠を説明できなければ買いません。

● ③ 過度に煽る発信者は距離を置く

煽り系サムネイル、極端な断言、過激な予想をするチャンネルは、今ではほとんど見ないようにしています。

● ④ 投資日記で判断の根拠を記録する

なぜ買ったのかを書き残し、後で振り返ることで、感情や他人の影響を客観視できるようになりました。

まとめ:インフルエンサーは「参考」、投資判断は「自分」

インフルエンサーの情報は、投資初心者にとって勉強になる部分も多いのは事実です。しかし、それを盲信してしまうと、私のように痛い損失を抱えてしまいます。

結局のところ、株式投資で責任を負うのは自分自身です。
だからこそ、情報を自分の頭で咀嚼し、自分の判断で投資することが最も大切だと強く感じています。

同じ失敗をしないためにも、「判断を他人に丸投げしない」姿勢をぜひ徹底してほしいと思います。

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