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デッドクロスが出た瞬間に慌てて損切り――初心者の私が陥った典型的な失敗
株式投資を始めたばかりの頃、私は「デッドクロス=すぐ売り」という極端な思い込みをしていました。移動平均線の短期線が長期線を下抜ける“デッドクロス”が出ると、まるで世界の終わりが来たかのように焦って売却ボタンを押していたのです。
今振り返ると、あの時の自分は“チャートの形”だけを見て、肝心の企業の状況も、マーケット全体の流れも、まったく確認していませんでした。
ある日のこと。保有していた銘柄が少し下落し、移動平均線がデッドクロスを形成した瞬間、私は「これはやばい、下落トレンドに突入した!」と慌てて売却しました。しかし翌日、株価は大きく反発し、そこから中期的に右肩上がりへ。手放していなければ+20%以上の含み益になっていた場面でした。
「デッドクロスが出た瞬間に売った自分、何をやっていたんだ…」と、心の底から後悔したのを今でも覚えています。
デッドクロスは万能の売りサインではないと痛感した理由
この失敗から学んだのは、「デッドクロスはあくまで“注意のシグナル”にすぎない」という事実です。
移動平均線は過去の価格を平均したものなので、どうしても“遅行指標”になります。つまり、デッドクロスが出た時点ではすでに下落が進んでおり、その後は反発するケースも珍しくありません。
当時の私は、この基本を理解していませんでした。
さらに悪かったのは、チャートだけで判断した点です。
・企業の決算が好調だった
・市場全体は堅調だった
・出来高も減っており、大きな売り圧力ではなかった
今思えば、売る理由はどこにもなかったのです。
ただ単に「デッドクロスが出た=売らなければ損をする」という短絡的な恐怖心に支配されていました。
なぜ「デッドクロス=売り」と信じ込んでしまったのか?
当時の私は、テクニカル分析の基礎を十分に理解していませんでした。
本やネット記事で“デッドクロスは売りシグナル”と書かれているのをそのまま鵜呑みにし、背景や例外を理解しないまま「機械的に売れ」と解釈してしまったのです。
さらに問題だったのは、
「損をしたくない」という初心者特有の強い恐怖感
でした。
デッドクロスの表示を見ると、「あ、終わった…!」と不安が押し寄せ、冷静な判断ができなくなっていたのです。
結局、テクニカル分析そのものが悪いのではなく、使う側の理解不足と感情の暴走が失敗を招いていたということでした。
同じ間違いを繰り返さないために私が実践している3つの対策
あの後悔を繰り返さないために、私は次の3つを徹底するようにしました。
① デッドクロスは「売り候補」ではなく「状況チェックのタイミング」と考える
デッドクロスが出たからといって即売りはしません。
代わりに次のようなチェックをします。
・企業の決算や材料は問題ないか
・出来高は急増しているか
・大きな下落要因(地政学リスク・セクター不安)はあるか
・他の指標(RSI、MACD、トレンドライン)はどうか
複数の要素を組み合わせて判断することで、無駄な損切りを避けられるようになりました。
② 売買ルールを決めて、感情で動かない
私は「デッドクロスが出ても、直近安値を割るまでは売らない」というマイルールを作りました。
こうしたルールがあると、感情ではなく「仕組み」で判断できるようになります。
③ 中期のシナリオを持つ
そもそもデッドクロス一つで売り判断がブレるのは、投資シナリオが曖昧だからです。
今では購入時に
・なぜ買うのか
・どんな決算なら継続保有するか
・どのラインを割ったら撤退するか
これを明確にし、デッドクロスに振り回されなくなりました。
まとめ:デッドクロスに反応しても“慌てて売る”必要はない
初心者の頃は、デッドクロスを見た瞬間に「もう下落する!」と決めつけてしまいがちです。
しかし実際には、デッドクロスの後に反発するケースも多く、万能な売りサインではありません。
大切なのは、
デッドクロスは“チェックの合図”であり、行動の合図ではない
という考え方です。
慌てて損切りして後悔した経験は痛かったですが、今では「冷静に判断する重要性」を教えてくれた貴重な失敗だったと感じています。
あなたももし同じような不安を抱えているなら、デッドクロスが出た時ほど深呼吸して、まず状況を確認してみてください。
きっと、無駄な損切りを減らし、より安定した投資判断ができるようになるはずです。

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