目次
都合のいいトレンドラインを引いて失敗した話|初心者が陥りがちな典型的ミス
株式投資を始めたばかりのころ、私は「トレンドラインさえ引ければ勝てる」と思い込んでいました。しかし実際には、チャートの見方を理解できておらず、自分に都合のいい方向にラインを引いてしまい、痛い目を見ました。今回はその失敗談と、そこから学んだことをお伝えします。
自分に都合よく引いた“上昇トレンドライン”に酔いしれた日
ある銘柄を買ったとき、株価はゆっくりと上昇していました。私は「これはまだ伸びる」と信じたくて、チャートの中でも特に自分にとって都合のいい安値2点を選び、強引に上昇トレンドラインを引いてしまいました。
しかし実際のチャートは、誰がどう見ても上昇が弱まり、横ばいに移行していました。今思えば「ただの願望ライン」だったのですが、そのときの私は“上昇トレンドは続いている”という根拠にならない確信を持ってしまったのです。
その後、株価はトレンドラインをあっさり割り込み、私は「だましだ」とさらにラインを引き直し、都合のいいポイントだけを拾い集めて再び上昇トレンドを描こうとしました。しかし当然、相場は私の願望には付き合ってくれず、株価は見事に急落。結果、大きな含み損を抱えたまま損切りすることになりました。
なぜ都合のいいラインを引いてしまうのか?初心者が陥りやすい心理
私が間違ったトレンドラインを引いてしまった理由を振り返ると、以下の心理が強く働いていました。
-
「自分の買いは正しい」という思い込み
→都合の悪い線を排除して、良い未来を期待する。 -
損を認めたくない気持ち
→下降トレンドを素直に受け入れられず、強引に上昇ラインを引いてしまう。 -
トレンドラインは“引ければ武器になる”という誤解
→実際は、引き方そのものが間違っていれば逆効果になる。
つまり、自分の感情や願望がチャート分析に入り込むと、相場の「事実」がまったく見えなくなるのです。
失敗から学んだトレンドラインの正しい考え方
この痛い経験を通して、私は以下のことを学びました。
1. ラインは「選ぶ」ものではなく「浮かび上がる」もの
チャートの節目が自然と見えるようになって初めて、意味のあるラインが引けます。無理に探す時点で間違いのサインです。
2. 有効なトレンドラインは“誰が見ても同じ”
特定の人だけに見える都合ラインは、相場では通用しません。多くの投資家が意識するラインほど強く機能します。
3. トレンドラインは「確認」するもの
“こうなるはず”ではなく、実際の値動きがラインを尊重しているかをチェックして初めて意味を持ちます。
同じ間違いを繰り返さないために私が実践していること
● “2点以上で引き、3点目で判断する”を徹底する
トレンドラインは2点だけでは弱い。3回目で機能して初めて信頼性があると考えるようにしました。
● 複数の時間軸でラインを確認する
短期だけのラインはノイズが多いため、日足→週足→月足と上位足で方向性をチェックすることで、無理なラインを引かなくなりました。
● 「願望が入っていないか?」と自分に問いかける
ラインを引いたあと、自分の感情が混ざっていないかを必ず確認するルールを作りました。
● ラインに固執しない。割れたら素直に撤退
損失を最小限にするため、ライン割れは淡々と受け入れるように意識しています。
まとめ|トレンドラインは“正しく引ければ武器、間違えば凶器”
自分に都合のいいトレンドラインを引くと、相場の現実を見失い、大きな損失につながります。しかし、正しい判断基準と客観視する習慣が身につけば、トレンドラインは非常に強力な分析ツールに変わります。
同じ失敗をしないためにも、感情に左右されない「事実に基づいたライン」を引く意識を、ぜひ持ってみてください。

コメント