目次
◆はじめに:トリプルトップは“明確な危険信号”
株式チャートには数多くの反転サインがありますが、その中でも初心者が軽視しがちなものが トリプルトップ(3回天井) です。「3回目こそ突破して上に行くだろう」と希望的観測でエントリーし、痛い目を見るケースは想像以上に多い――実は、僕自身もその典型的な失敗を経験しました。
本記事では、私が「3回目の天井」で買い増して撃沈した体験談をベースに、
・なぜ失敗したのか
・そこから学んだこと
・同じ間違いを繰り返さないためにすべきこと
を詳しく解説します。
◆【体験談】3度目の天井で「今度こそ抜ける」と買い増してしまった話
これは私が株を始めて半年ほどの頃の出来事です。
ある中型株が2週間ほどかけて同じ価格帯で3度目の天井をつけようとしていました。最初の山、2つ目の山で反落していたにもかかわらず、私は「3回も挑戦するなら、今度こそ上抜けするはずだ」と考えてしまいました。
実はそのとき、私はすでにその銘柄を少しだけ保有していました。含み益が出ていたため気持ちに余裕があり、3回目の天井で“勝負どころだ”と判断してしまったのです。
しかし、現実はまったく逆でした。
その日の引けに向けて上昇の勢いが弱まり、翌日にはギャップダウンでスタート。そのまま前回の安値(ネックライン)を割り込み、一気に売りが加速。私は含み益どころか、買い増した部分のせいで トータルでも大きな損失 を抱えることになりました。
今振り返ると、チャートは明らかに「3回目も抜けない可能性が高い」と警告していたのに、私は都合のいい未来だけを見ていたのです。
◆【なぜ失敗したのか】希望的観測と“材料の後付け”が招いた悲劇
私の失敗の原因は、単に技術不足ではありませんでした。
むしろ 心理的なバイアス が大きく関係しています。
●1. 「3回目だから突破するはず」という思い込み
初心者は“回数”に安心感を抱きがちです。
本来、3回も上値を抑えられている時点で「売り圧力が強い」という事実を受け入れるべきでした。
●2. 自分を正当化するための材料探し
「決算は悪くないし」「SNSでも強気意見が多いし」と、都合の良い情報ばかり集めていました。
これを心理学では 確証バイアス といいます。
●3. 含み益がもたらした油断
すでにプラスだったため「多少下がっても大丈夫だろう」と気が緩んでいました。
これらの心理が合わさり、私はトリプルトップという明確な反転サインを無視してしまったのです。
◆【学んだこと】トリプルトップは「むしろ売りを検討すべき局面」
この失敗から私が学んだ最大の教訓は、
3回目の天井は“買い増しではなく警戒強化”のタイミング
ということです。
チャートパターン的にトリプルトップは、上値の重さが3回確認された状態であり、むしろ反落の可能性が高まる局面です。
逆に「3度目の挑戦だからブレイクしやすい」という根拠はどこにもありませんでした。
さらに、ネックラインを割った時点で下降トレンドに転換する可能性が極めて高い。
にもかかわらず、私は損切りが遅れ、さらに傷口を広げてしまったのです。
◆【再発防止策】同じ失敗を繰り返さないための3つのルール
●1. 重要な節目では“買い増し禁止”
レジスタンス付近は「攻める場所」ではなく「守る場所」。
買い増しはブレイク確認後に限定すべきです。
●2. チャートパターン出現時は事前にシナリオを作る
・抜けたらどうする?
・抜けなかったらどうする?
・ネックライン割れたらどこで損切り?
これらを事前に決めておくと、感情に流されにくくなります。
●3. “確証バイアス”を意識する
強気材料ばかり探していないか?
弱気情報を排除していないか?
この自問だけで判断の精度は大きく変わります。
◆まとめ:トリプルトップを甘く見ると高確率で痛い目に遭う
トリプルトップは初心者が軽視しがちな反転パターンですが、実際には強力な売りサインです。
私のように「今度こそ突破する」と願望で行動すると、3回目の天井で買い増して撃沈する未来が待っています。
大切なのは、
・チャートの客観的なサインを尊重すること
・希望的観測で判断しないこと
・事前にリスク管理のルールを決めること
これらができるかどうかで、将来の損失額は大きく変わります。
同じ失敗をしないためにも、「3回目の天井ほど慎重に」が合言葉です。

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