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掉尾の一振とは
「掉尾の一振(とうびのいっしん)」とは、株価が年末の「大納会(年末最後の売買日)」に向かって上昇するということを意味する株式相場の格言です。「掉尾」とは、最後になって勢いが盛んになることで、一振は一度力をこめて急に動かす・一回振り回すことです。つまり1年の終わりに年末に向けて株価が勢いよく上昇する意味ですが、期待感を込めて使われる格言ととらえた方がいいです。
掉尾の一振が期待される理由
ではなぜ掉尾の一振が起こる(期待がされる)のかというとちゃんと理由はあります。12月になると節税売りが行われます。詳しくは別に買いたこちらの記事をご覧下さい。
節税売りは来年に株を持ち越さないように大納会の2営業日前まで行われます。この節税売りが終わると売り優勢の状態が解消され、掉尾の一振が期待されます。
つまり、この理由で見ると株価が上がるのは大納会前日と当日の2日間になる見込みです。大納会は12/30なので12/29,12/30ですね。
この2日間に全力投球するか、どう取引するかで次の年の迎え方も変わるかもしれませんね。上昇で利益を出せれば良い年を迎えられそうですが、掉尾の一振がなければ貴重な時間が無駄になってしまうかもしれません。
さらには、大掃除や正月飾りの準備、会社の納会だってあるかもしれない忙しい時期、どこまで株式市場に参加してられるのかってなかなか難しそうです。
ただもう一つの理由もあります。それはファンド等が「お化粧買い」をするからです。お化粧買いとは、株価を上げるために買い注文を出して株を買うことです。
お化粧買いをすることによってファンドが保有している株の評価額が上がります。すると含み益が増えます。「どうですか?ウチ儲かってますよ」とファンドの出資者にいい報告が出来ますね。という目的です。
時期としては12月の大納会までの数日といったところでしょうか。
さてそうなると、掉尾の一振の前に買っておいたほうがいいのかなと思ってしまいますね。年末の忙しい時期に掉尾の一振があるから!だけの理由で買うのはとても危険だと思います。格言は格言であり、根拠が乏しいからです。節税売りやお化粧買いがその年だかなぜか無いかもしれませんしね。
他の分析結果も含めてドタバタせずに決められるのならその自分の決断を通したほうがいいはずです。もしも、掉尾の一振から節分天井に向かって上がるのなら万々歳ですね。
まとめ
- 掉尾の一振とは、株価が年末の「大納会(年末最後の売買日)」に向かって上昇するということを意味する株式相場の格言
- 掉尾の一振が期待される理由は節税売りが終わることとお化粧買いがされること
- あくまで格言なので妄信しない
ちなみに私は掉尾の一振に遭遇したことないですね。まぁ…なんというか、年末にはもうお金なくなってたんですよ。だから株式投資も開店休業状態で何もやってなかったから遭遇もしなかったというだけですけどね。あぁ悲しい。
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