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含み益をすぐ利確してしまうのはなぜ起きる?初心者が陥りがちな心理とは
株式投資を始めて間もない頃、私は「少しでも利益が出たらすぐ売る」というクセがありました。含み益を見た瞬間に、“今のうちに利益を確定しないと消えてしまうのでは…”という不安が頭をよぎり、結果として何度も「利益を伸ばせない」まま終わってしまうパターンを繰り返していました。
投資の世界では“利小・損大”は最悪のパターンと言われます。しかし当時の私は、まさにその典型的な行動をしていたのです。
【体験談】+8%で利確した銘柄がその後+40%に…後悔した初心者時代の失敗
あるとき、決算内容が良かった中型株を購入しました。エントリー後2日ほどで株価は順調に上昇し、含み益は+8%に。
「このままもっと上がるかもしれない」と思う反面、「ここで反転して利益が消えてしまったらどうしよう…」という恐怖が勝りました。
結局、私はその+8%で売却。
“初心者にしては十分だ”と自分に言い聞かせていました。
しかし、その後のチャートを見ると、翌週にかけて株価はさらに上昇し、結果として+40%に達していました。
画面の前で「なんであの時売ってしまったんだ…」とため息をつきながら、悔しさと自分の未熟さを痛感したのを今でも覚えています。
そのとき初めて、自分が「利益を伸ばす力」をまったく持っていないことに気づきました。
早売りを繰り返して気づいた“重大な学び”
① 含み益が出ると安心ではなく“不安”になる心理が働く
人は損失より利益に敏感になる「プロスペクト理論」の影響を強く受けます。
その結果、少しの利益を逃すことを恐れ、早売りにつながるのです。
② エントリー前に「どこまで伸ばすか」基準を決めていなかった
当時の私は、買う理由だけを考えて売る基準を決めていませんでした。
「上がったら売る」という曖昧な基準は、結局“感情”に支配された利確を招きます。
③ 損切りは遅いのに利確は早い、典型的な負けパターン
損切りは決断できず、利益は伸ばせない。
この行動パターンでは長期的に勝てるわけがありません。
失敗を通して「利確も損切りもルール化すべき」という投資の基本を学びました。
利益を伸ばすために実践している“再発防止策”
① 売却ルールを明確に決める
私は以下のようなルールを導入しました。
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中期目線の銘柄は+20%までは売らない
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上昇トレンドが崩れるまではホールド
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移動平均線を割らない限りは損切りも利確もしない
こうすることで、感情に振り回されることが減りました。
② ステップ利確を導入する
全部売るのではなく、
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1/3を利確
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残りで上昇を追う
こうすることで心理的な負担が軽減され、利益も伸ばしやすくなりました。
③ エントリー前に明確な“売り戦略”を作る
具体的には、
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どこまで伸びる可能性があるか
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どのラインを割ったらトレンドが崩れるか
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決算などイベント前にどう動くか
こうした事前準備で「感情売り」が劇的に減りました。
含み益をすぐ利確してしまう癖は“仕組み化”で改善できる
含み益を伸ばせない問題は、投資初心者がほぼ必ず通る道です。
私自身も何度も悔しい思いをし、そのたびに少しずつ改善してきました。
大切なのは、
「感情で利確しない仕組みをつくること」
これだけで利益は大きく変わります。
もしあなたにも早売りのクセがあるなら、
・売却ルールの設定
・ステップ利確
・事前の売り戦略
この3つをぜひ取り入れてみてください。
長期的に見れば、利益を伸ばせる力は投資成績に直結します。
失敗は決して無駄ではありません。私もまだ試行錯誤の途中ですが、これからも“利益を伸ばせる投資家”を目指していきます。

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