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はじめに:なぜ初心者は「なんとなく」で銘柄を選んでしまうのか?
株式投資を始めたばかりの頃、私は深く考えず“なんとなく良さそう”という理由だけで銘柄を買っていました。「テレビでよく見る会社だから」「株価が安い気がするから」「友人が勧めていたから」。
今思えば、どれも“根拠のない投資判断”です。
この記事では、私が実際に「なんとなく」で銘柄を選び大きな損を出した体験談、その失敗から何を学んだのか、そして同じ失敗を繰り返さないための対策までを詳しくお伝えします。
これから投資を始める方、すでに始めているけど伸び悩んでいる方の参考になれば幸いです。
【体験談】なんとなくの銘柄選びで大損した話
投資を始めて3ヶ月ほど経った頃、私はSNSでよく見かける某IT企業の株を購入しました。理由はシンプルで、「最近話題になってるし、成長しそう」という曖昧な印象だけ。
当時の私は、企業の決算書を読むことも、ビジネスモデルを深く理解することもできていませんでした。それでも「きっと上がるはず」と根拠のない自信を持ち、気づけば資金の半分近くを投入していたのです。
最初こそ数%上がり、喜んでいたのも束の間。3週間後、突然の急落ニュース。業績予想の下方修正が発表され、株価は一日で10%以上の下落。私は何が起きているのかさえ分からず、ただ画面の数字が赤くなっていくのを眺めていました。
「なんで下がったの?」
「この会社って何をやってるんだっけ?」
自分で調べてもいない会社に大事なお金を預けていたことに、その時初めて気づきました。
結果、私はその銘柄で15万円ほどの損失を出し、痛い洗礼を受けることになりました。
【教訓】“なんとなく投資”で学んだ3つのこと
1. 投資は「知っている会社」から始めるべき
私は、会社の事業内容を理解しないまま投資をしていました。
しかし、株価は「事業の将来性」と「業績」によって動きます。
ここを理解せず投資するのは、地図も持たずに山に入るようなものです。
2. 情報は自分で調べる習慣が必須
SNSや友人の話は“参考程度”。
鵜呑みにして判断すると、他人の感覚で投資することになります。
投資は自己責任である以上、自分で情報を取りに行く姿勢が必要だと痛感しました。
3. 根拠のない自信は最大の敵
「なんとなく上がりそう」「きっと大丈夫」という思い込みは、初心者を最も危険に導く要因です。
数字や実績をもとに判断しなければ、ギャンブルと変わりません。
【再発防止策】同じ失敗を繰り返さないためにやっていること
1. 企業の事業内容を必ず3分で説明できるレベルまで理解する
・どんなビジネスモデル?
・売上の柱は何?
・競合に勝てる理由は?
この3点を説明できない会社には投資しないルールを作りました。
2. 購入前に最低でも3つの指標を見る
私は以下のような「投資チェックリスト」を使っています。
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売上・利益の過去3年の推移
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営業利益率
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自己資本比率
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業界内のポジション
最低限これだけ見れば「買って良い会社かどうか」の判断がしやすくなります。
3. 銘柄選びは“理由を書き出してから”購入する
投資ノートに以下を書きます:
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なぜこの会社を買うのか
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いつ売るのか(利益確定・損切りライン)
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リスクは何か
これを言語化すると、感覚で買うことがほぼなくなりました。
まとめ:銘柄選びは「なんとなく」を卒業した瞬間から上達する
株式投資は、勉強すればするほど成果につながる分野です。
私のように「なんとなく」で選んでしまうと、運に任せた投資になり、痛い経験をする確率が一気に上がります。
しかし逆に言えば、
根拠を持って銘柄を選ぶ習慣を身につければ、初心者でも着実に成長できる
ということでもあります。
もし今、銘柄選びに迷っている方がいれば、ぜひ今日から“なんとなく投資”を卒業してみてください。
あなたの投資が、より賢く、より納得のいくものになるはずです。

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