チャートのローソク足とローソク足の間に空白が出来ることがあるのですが、その空白の事を「窓」と呼びます。または「空」と呼ぶこともあります。窓が出来ることを「窓が開く」とも呼びます。なぜ窓が開くのかというと、これは相場の上昇または下落の動きが大きいからです。例えば上昇局面ですと、前日の高値より高く当日の始値がつけられ、終値でも前日高値を上回ると窓が開きます。
では窓が開くとそのあとはどうなるのでしょうか。
時と場合によります。が、時と場合によるなんてこんなのどの現象にも言えるのでなんだそりゃという話ですがね。
そのまま勢いが続くか、もしくは一時的な勢いですぐ元に戻るか、さらには特に元にも戻らず横ばいになるかです。・・・なんにでもいえることじゃねぇか。
一時的な勢いですぐ元に戻る場合は「窓を閉める」や「窓埋め」と言います。埋めるってなんだよという話ですが、窓というのはローソク足とローソク明日の間に空いた穴のようなものです。その間の部分を次のローソク足が入ると、ちょうど穴を埋めるような形になるのです。
窓が開いたときは株価の動きが大きいからであり、それは市場が非常に活発な取引をしている事になります。ただ非常な状態はそう長く続かず時間がたつにつれてだんだん落ち着いてきます。ガンガン買われていたものの時間がたって落ち着けば静まってくるのです。波が寄せて返すようなもので、株価も短時間で一時の熱狂から覚めて短時間でもとに戻るということです。
つまり、窓が開いたらそのままポーンと上がっていく(下がっていく)かもしれないし、いきなりドカンと動いただけなので即座に次の瞬間には元の位置に戻っているかもしれません。
といってもいきなり窓が開いたらびっくりしますよ。ずっと小さく横ばいになっていた株価を見ていたことがあって、「これなんでこんな静かなんだろう」とむしろ興味がわいた銘柄がありました。
ただある日いきなり窓を開けて長い陽線が出現したときが驚きました。「え?だってずっと横ばいでローソク足も小さかったのに!?」と戸惑いました。
「これはもしや買いなのか?」とも思いましたがこんないきなり上がる株価なんて不気味でしかありません。高値掴まされてしまったんじゃどうしようもないということで見送りました。言葉は当時知りませんでしたが窓埋めを予想したのです。
しかしです。好材料が出ていたためでした。次の日以降もゴンゴン上がっていきました。はい分析が足りずまた判断を間違えました。
難しいですね。
コメント