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■ PER・PBRを理解しないまま投資して痛い目を見た初心者時代
株式投資を始めたばかりの頃の私は、「株価が上がりそうかどうか」だけで銘柄を選んでいました。銘柄ページに並んでいる PER(株価収益率) や PBR(株価純資産倍率) を見ても、何を示しているのかすら理解できず、「数値が低いと良いの?高いと悪いの?」といったレベルでした。
そんなある日、SNSで話題になっていた好調銘柄A社を買ったときのことです。株価は急騰中で、「まだ上がる」と多くの投稿が盛り上がっていたため、私も勢いで購入。しかし、数日後に株価は大きく下落。理由を調べると、
・PERが市場平均の3倍以上の“超割高”水準
・成長性も鈍化しており、期待先行で買われすぎていた
という事実が分かりました。
「最初からPERを見ていれば、明らかに割高だと判断できたのに…!」
そう悔しがりましたが、それは完全に 指標を理解せずに投資していた自分のミス でした。
■ 指標を理解して初めて分かった“割高・割安”の基準
この失敗をきっかけに、私はPER・PBRを一から勉強し直しました。
● PER(株価収益率)
企業の利益に対して株価が何倍で買われているかを示す指標。
PERが高すぎる=期待先行で買われすぎている可能性
PERが低すぎる=市場から過小評価されている可能性
業種ごとに平均値が異なることを知り、同じ数字でも意味が変わると理解できました。
● PBR(株価純資産倍率)
企業の純資産に対して株価が何倍かを示す指標。
1倍を下回る=資産価値より株価が安い(割安)という見方も可能
これらを理解すると、「人気だから買う」ではなく
“この株価が企業価値に対して適正なのか?”
という視点で判断できるようになりました。
失敗前の私は、料理を知らないのに高級食材だけ買い集めていたようなものでした。情報の見方を知らなければ結果も出ません。
■ 数値を理解していなかったせいで繰り返していた失敗
PER・PBRを知らない初心者にありがちなことですが、私も例外なくやっていました。
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SNSで人気だから買う
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急騰している銘柄に飛びつく
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決算内容を理解しないまま購入
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割高なのに「まだ上がる」と思い込む
基礎指標を理解していなかったため、銘柄の価値判断が完全に“感覚頼り”。その結果、値動きに振り回されて売買を繰り返し、利益が積み上がる前に損失だけが増える負のループへ…。
この経験は、「最低限の指標を知らないと投資では勝てない」を痛感した出来事でした。
■ 同じ間違いを繰り返さないために私が実践したこと
失敗後、私は次の3つを徹底するようにしました。
① 銘柄選びの前に「指標チェックシート」を作った
毎回必ず以下を確認するようにしました。
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PERは業種平均と比べて妥当か
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PBRは企業価値と比較して割高/割安か
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ROE、自己資本比率なども合わせてチェック
指標を数値で評価することで、感覚による判断のミスが減りました。
② “業種比較”を必須ルールにした
同じPERでも、
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成長株…高くても許容される
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低成長株…低くても割高判定
というように業種の違いで意味が変わることを学びました。
③ 「人気だから買う」という理由を禁止した
SNSやニュースの影響だけで買うのをやめ、
「企業価値と株価が釣り合っているか」
を基準に判断するようになりました。
その結果、短期的な値動きに踊らされる回数が激減し、投資成績も安定してきました。
■ まとめ|PER・PBRは“初心者こそ最初に理解すべき道具”
今回の失敗から学んだのは、
株価だけ見て投資すると、割高銘柄を高値掴みしやすい
PER・PBRは企業価値を客観的に判断するための必須ツール
ということです。
初心者こそ、派手なニュースより “基礎指標の理解” を優先すべきだと痛感しました。
投資は知識が武器になります。PER・PBRのような基礎指標を理解するだけで、銘柄選びの精度は劇的に上がります。ぜひ今日から、指標を読み解く習慣を身につけてください。

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