株式投資を始めたばかりの頃、私は“下降チャンネルの下限=反発ポイント”だと安易に考えていました。教科書どおりにいけば下限で買って上限で売る──そんな単純な世界を信じていたのです。しかし現実はそんなに甘くありませんでした。今回は、**「下限反発を過信してナンピンを繰り返し、取り返しのつかない含み損を抱えた失敗談」**をお伝えします。
同じ過ちを避けたい初心者の方に、少しでも参考になれば幸いです。
目次
◆ 下降チャンネルの“下限だから反発する”と思い込んだ悲劇
当時、私はある中型株を監視していました。株価はキレイな下降チャンネルを描きながら下がっており、「そろそろ底だろう」と思い、下限ラインに触れたタイミングでエントリーしました。
しかし、まったく反発しない。
むしろ、下限ラインを割り込んでさらに下落。それでも私はこう自分に言い訳しました。
「下降チャンネルの下限なんだから、いずれ戻るはずだ」
「ここまで下がったなら反発も大きいだろう」
そして追撃買い──いわゆる ナンピン をしてしまったのです。
結果として、株価は一段、二段とさらに下に落ち、最終的に含み損は当初の3倍以上に。気づけば、決済したくても損失額が大きすぎて動けない“ナンピン沼”にハマっていました。
◆ なぜ私はナンピン沼にハマったのか?
今振り返ると、以下のような初心者特有の思い込みがありました。
● ①「テクニカルは絶対に効く」という勘違い
下降チャンネルはあくまで“結果的にできている形”であって、未来を保証するものではありません。
当時の私はラインを過度に信奉しており、「割れても再び戻ってくるはず」と根拠のない期待をしていました。
● ② ラインを“自分に都合よく”解釈していた
下限を割り込んだ段階で、形式的には下降チャンネル崩壊です。
しかし私は「ちょっと割れただけ」と勝手にラインを引き直し、都合よく解釈してしまいました。
● ③ ナンピン=正義だと思い込んでいた
ナンピンは強力な戦略ですが、下降トレンド中のナンピンは基本的に自殺行為。
「下がってくれたほうが安く買える」という思考は、下降相場では毒でしかありません。
◆ この失敗から学んだこと
● 教訓①:下降トレンドで“買い”は逆張りである
下降チャンネルの下限は、上昇トレンドの押し目とは完全に別物。
下降方向への勢いが続いている以上、下限で買う行為そのものがリスクの高い逆張りです。
● 教訓②:ライン割れは“サイン”であり見逃してはいけない
下限割れは、下降圧力が増している証拠。
これを「ダマし」と願望で処理すると相場から容赦なく叩き潰されます。
● 教訓③:ナンピンは“未来の自分への借金”である
ナンピンは資金管理を崩壊させます。
損失が大きくなり、判断力が鈍り、逃げられなくなる。
この構造を理解しただけでも、私のトレード人生は大きく変わりました。
◆ 同じ間違いを繰り返さないために実践していること
ここからは、私が現在も守っている“下降チャンネル攻略のルール”を紹介します。
● 対策①:下降チャンネルで“買い”は基本しない
下降トレンドは売り圧力が強く、反発しても弱いことが多い。
買うとしても“小ロット”かつ“短期トレード”のみ。
● 対策②:ライン割れを見たら即撤退
下限割れ=下降加速の可能性大。
ライン割れを見たら躊躇わず損切りするように徹底しました。
● 対策③:ナンピンは極限まで封印
どうしてもする場合は、
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トレンドが反転した証拠が出ている
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事前にナンピン回数と資金配分を決めている
この条件を満たした時だけにしています。
● 対策④:下降チャンネルは“売りで攻める”という発想に転換
経験を積むと、下降チャンネルの美味しいポイントは「買い」ではなく「戻り売り」だと分かります。
下限で買うのではなく、上限に近づいたら売りを狙うほうが理にかなっています。
◆ まとめ:下降チャンネルでの“反発期待”は危険。淡い希望は手放そう
下降チャンネルは、初心者が「そろそろ反発するはず」と期待してしまう典型的なパターンです。しかし、多くの場合は反発が弱く、トレンドに逆らったエントリーは長期的に勝てません。
私のように、
「下限で反発するはず」と思い込みナンピンで資金を溶かす
という最悪のパターンに陥らないためにも、
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下降トレンドでは買いを控える
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ライン割れは即撤退
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ナンピンは禁止
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トレンドの方向に合わせた戦略を採用する
この4点を意識するだけで、投資成績は劇的に改善します。
下降チャンネルは「買いのチャンス」ではなく「売りのチャンス」。
トレンドに逆らわず、冷静な判断でトレードしていきましょう。

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