高配当株=安全は大間違い!初心者の私が痛感した「配当の罠」とは?(体験談つき)

目次

高配当株=安全だと思い込んで失敗した私の話

株式投資を始めた頃の私は、「高配当株=安全」「配当が高いほどお得」と本気で信じていました。
今思えば、まったく根拠のない“思い込み投資”だったのですが、当時は「年利5%超え!」「配当金生活に近づけるかも!」という甘い言葉に簡単に惹かれてしまったのです。

特に印象的だったのが、ある高配当銘柄を買ったときの出来事です。利回りは6%台で、「こんなに高いなら放っておくだけで安心だ」と舞い上がってしまい、企業の決算や財務状況をろくに調べず、勢いで購入してしまいました。

しかし数カ月後、株価はズルズルと下落。
「でも配当があるし…」と自分に言い訳しながらホールドしていると、ついには減配の発表が出てしまい、株価はさらに急落。
結果的に、配当で得た数千円よりも、株価下落で被った数万円の損失のほうがはるかに大きく、痛い経験となりました。

このとき初めて、「高配当=安全」ではないどころか、「高配当ほど危険なケースもある」という事実に気づかされたのです。


私が痛感した「高配当株の意外な落とし穴」

この失敗から、いくつか重要な教訓を得ました。

1. 高配当の裏には“理由”がある

利回りが高すぎる銘柄は、多くの場合、株価が大きく下落して利回りが上がっているだけです。
つまり、投資家に見放されている状況であることも多く、企業の将来性に問題があるケースも少なくありません。

私が買った銘柄もまさにそれで、業績の悪化が進んでいたにもかかわらず、「配当利回り」にしか目がいっていなかったのが敗因でした。

2. 減配は突然やってくる

「この企業は長年配当を出し続けているから大丈夫」と思っていましたが、そんな根拠のない安心感は簡単に崩されます。
業績悪化が続けば、企業は当然のように配当を見直します。

減配が発表された瞬間、株価は大きく売られ、損失は一気に拡大します。
業績と財務を見ずに「配当だけ」で投資する危険性を、身をもって理解しました。

3. 配当より“企業の稼ぐ力”が重要

当たり前のことですが、配当は利益の一部から支払われます。
つまり、利益を安定して生み出せる企業なのかどうか、これこそが本来見るべき本質でした。

財務体質、キャッシュフロー、利益成長の有無を見ずに配当だけで判断するのは、かなり危うい投資行動だと学びました。


高配当株で同じ失敗をしないために何をすべきか

私自身の失敗を繰り返さないために、今は以下のポイントを徹底するようにしています。

● 1. 配当利回りだけで判断しない

利回りの数字に飛びつくのではなく、「なぜその利回りなのか?」を必ず確認するようにしています。

● 2. 減配リスクを冷静に分析する

・過去の配当推移
・配当性向(利益のうち配当に回している割合)
・業績の伸び・落ち込み
これらをチェックし、配当が持続可能かどうかの判断を行います。

配当性向が80〜90%など異常に高い企業は、「減配予備軍」という見方もできます。

● 3. 財務状況とキャッシュフローを確認する

高配当株は成熟企業が多いですが、成熟=安全ではありません。
キャッシュフローが安定していなければ、いずれ配当維持は難しくなります。

営業キャッシュフローが安定しているかを必ず見るようにしました。

● 4. 高配当株は“分散”が必須

高配当株は人気がありますが、リスクもあります。
そのため、1銘柄に集中せず、複数の銘柄に分散してリスクを抑えるようにしています。


高配当株は魅力的だが「慎重さ」が成功の鍵

高配当株は、初心者にとって魅力的に見える投資先です。
しかし、「高配当=安全」「配当が高い=安心して持てる」という誤解は、私自身のように大きな損失を生みかねません。

大切なのは、配当という“結果”ではなく、配当を生み出す“企業の実力”を見ること。
企業の収益力・財務・配当の持続性を理解した上で、納得して投資することが、同じ失敗を繰り返さないための鍵になります。

あなたがこれから高配当株に投資する際、私の失敗談が少しでも役に立てば幸いです。

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