【体験談】銘柄数を増やせば安全だと思っていた私の失敗|正しい「分散投資」の考え方

株式投資を始めたばかりの頃、私は「分散投資=たくさんの銘柄を買うこと」だと本気で思っていました。しかし、この“勘違い”は後々の大きな損失につながることになります。今回は、私が実際に経験した失敗と、そこから学んだ「正しい分散投資の考え方」についてお伝えします。


目次

◆ 分散投資の勘違い|“とりあえず銘柄数を増やす”という初心者の罠

投資を始めて数ヶ月、私は「リスクを減らすには分散投資が大事」という言葉を鵜呑みにしていました。
ところが、当時の私は“分散=銘柄数を増やすこと”だと単純に解釈していたのです。

実際、私は投資資金が少ないにもかかわらず、10銘柄以上を保有していました。しかも、業種もセクターも深く考えず、本当に“バラバラに買っただけ”。
今思えば、ただの“にぎやかしポートフォリオ”でした。

あるとき、市場全体が下落したときにふと気づきました。

「あれ? 銘柄数を増やしているのに全部下がっている…」

そうです。私は銘柄数だけ増やし、中身は偏ったままだったのです。


◆ 【体験談】実際にあった失敗|とにかく買いすぎて管理不能に

最も象徴的な失敗は、IT関連株を中心に7銘柄をまとめて買っていたときのことです。

私は「7銘柄も持っているから落ちても大丈夫」と思っていました。しかし、その7銘柄はすべて同じ“グロース株”“ITセクター”“同じ相場の影響を受けやすい銘柄群”でした。

ある日、金利上昇が懸念されてグロース株が一斉に売られたタイミングで、私のポートフォリオは ほぼ全銘柄が同時に大幅下落

そのとき初めて気づきました。

「分散したつもりが、全部同じ方向に動く銘柄ばかりだった…」

さらに、銘柄数が多すぎて決算チェックも追いつかず、
“なんとなく持っているだけ” の状態に。

結果、値動きが悪化しても対応が遅れ、損切りできない銘柄を増やすことになりました。


◆ 間違いから学んだこと|本当の分散は「リスク源」を分けること

この経験から学んだのは、分散投資とは銘柄数ではなく「リスクの種類を分ける」ことだということです。

● 銘柄数が多くても、同じセクターなら一緒に沈む

たとえ10銘柄持っていても、ITばかりならリスクは一緒。
本当の意味での分散にはなりません。

● 業種・セクター・地域・投資スタイルの分散が大事

・グロースとバリュー
・IT、金融、素材、消費、エネルギーなどの業種
・国内株と海外株
・大型株と小型株

こういった「値動きが異なる資産」を組み合わせることこそが分散。

● 自分が管理できる銘柄数に絞る

初心者が10銘柄も20銘柄も把握するのは不可能。
最初は 3〜5銘柄 の“厳選された分散”で十分でした。


◆ 同じ間違いを繰り返さないために私がしていること

失敗を経て、私は次の点を徹底するようになりました。

● ① 各銘柄の「相関」を意識する

同じニュースで一緒に動く銘柄は、一つのバスケット。
分散ではなく「ただの増量」。

● ② まずセクター配分を決めてから銘柄を選ぶ

例えば、

  • IT:30%

  • 金融:20%

  • ヘルスケア:20%

  • 消費財:20%
    など、割合を決めることで偏りが減りました。

● ③ ETFを活用する

まだ知識が浅い時期は「セクターETF」や「インデックスETF」を組み合わせるだけで、自然と分散が効くポートフォリオに。

● ④ 銘柄数は増やしすぎない

管理できない銘柄は、持っているだけでリスク。
“少数精鋭”のほうが結果が良くなりました。


◆ まとめ|分散は「量」ではなく「質」が大事

私のように「銘柄数を増やせば安全」と考えていた初心者は本当に多いと思います。でも結局は、
分散の本質は「同じ方向に動かない資産を持つこと」 です。

銘柄数が多くても、偏っていれば意味がありません。

もし今、あなたのポートフォリオが
「なんとなく増えた銘柄の集合体」になっているなら、
この機会に一度見直してみるのをおすすめします。

私の失敗が、あなたの投資判断のヒントになれば幸いです。

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